Quantcast
Channel: TOPPY.NET
Viewing all 44 articles
Browse latest View live

ナゴドが真っ赤でも...不屈の好投 プロ初安打初セーブで快勝!広島戦

$
0
0

★こんなにも広島ファンが詰め掛けているのか...
★6回3安打で2勝目をキメた八木投手
★8年目赤坂選手がプロ初安打&田島投手が初セーブ

 調べてみたら、もう1年以上もドラゴンズの勝利の瞬間を見ることができていないことに気づき、そろそろ見たいなあ...と思いつつ、なかなか期待の心も抱けない状況で、ナゴヤドームにやってきました。

 様子を見て、驚き...。

写真

萎えドラPOINT ドームがまっかっか

 何が驚いたって、外野だけじゃないんです。3塁側。内野もずーっとまっかっか。「これが...カープ女子の力か...」と思わされるほどに圧倒されました。しかもそれは色だけでなく声も。1塁側から見ていても、ドラゴンズへの声援よりも、カープへの声援の方が大きいんじゃないか?と思えるほど。これにはびっくりです。

写真

 この日は「パオロンデー」ということで、パオロングッズを身に付けていた先着5,000名にプレゼントがありまして、娘用のピンクの耳を持っていこうかと思ったのですが...。同行者に。

「それ、ピンクなだけでドアラの耳だから」

 と言われ撃沈。あ、そうか。ピンクなだけで、パオロングッズじゃないや。

きゃわドラPOINT スラィリーがなんか笑顔なんですけど

 この日は、広島東洋カープのマスコットキャラクター「スラィリー」もやってきていまして、スピードボールコンテストにも参加。ただちょっと気になったのが、ずっと笑顔なんですよね。スラィリーの目って、いつも無表情といいますか、無機質といいますか、そんな感じだった記憶があるので、終始笑顔のスラィリーは、逆に不気味さを感じられるような...。

写真

 いや、そんなことはないです。かわいかったですよ。それもこれも、勝ち試合だったから、全てが気持ちよかったです。では、試合です。あ、でも、ドアラのバック転失敗の時には、いつもの無表情スラィリーに戻っていました...。

写真

燃えドラPOINT 赤坂選手のプロ初ヒット!

 この日は、ドラゴンズの先発が八木投手、カープの先発がジョンソン投手。投手戦の様相。「お!新井選手だ!」などと言いながら見ていると、あれよあれよと試合は進みます。

 試合が動いたのは6回裏でした。9番の八木投手打席に登場したのは、育成選手も経験、投手から転向した8年目の赤坂選手。見事、センター前のヒット。それが口火となり、荒木選手のレフトオーバーツーベースヒットで1点、遠藤選手が続き1・3塁、ルナ選手の犠牲フライで2点と勝ち越し!

写真

 さらに、得点には繋がりませんでしたが、7回裏も引き続き赤坂選手が打席に入り、三遊間へ。2打席連続ヒットとなりました。

写真

キニドラPOINT投手リレーで完封勝利

 一方の継投も初物が。先発の八木投手は、立ち上がりの1回こそフォアボールを出すも、その後はしっかりと、6回3安打にカープ打線を抑え込みます。これぞまさに新天地で...という印象を受けました。

 7回、8回は又吉投手がそれぞれ3人で抑え、試合はもうこれで決まったか...と思いたいところだったのですが、守護神...現れるでしょうか...。

写真

 9回のマウンドに登場したのは、田島投手。9回での登板は初めて。シアーホルツ選手にレフトへのヒットを許すも、きっちりと最後はエルドレッド選手を三振に。田島投手はプロ初セーブとなりました。

写真

 ヒーローインタビューは、4月4日の広島戦以来、またも広島戦で勝ちをあげた八木投手と、代打でプロ初安打を記録した赤坂選手、そしてタイムリーヒットで先制した荒木選手の3人でした。

写真

 1年以上ぶりのドラゴンズ勝ち試合観戦。なんでしょうね。いつもの勝ちとはまた違って、新しい風を感じられたような、そんなさわやかな爽快感のある勝利を目の当たりにすることができました。

 まだまだ上は高いですが、逆にもう、これからは浮上するしかありません。まずは借金返済を...、いや、今のセ・リーグの状況だと、借金返済した時点でかなりいいところになっちゃう感じ?

7/11123456789
広島0000000000
中日00000200x2

チケットホルダー(スラィリー)


球団初のイベント「竜陣祭」でヒートアップ!おみやげもらって見事に勝利-ヤクルト戦

$
0
0

★ナゴド北で球団として初のイベント「竜陣祭」開催
★灼熱のステージでドアラとつば九郎は...
★昇竜デー&ANAナイターでプレゼントも

 球団として初のイベント「Dragons Festa 竜陣祭 '15」が開催された、8月7日~9日のヤクルト3連戦の真ん中の試合を見に行ってきました。イベントもやっていて、プレゼントがもらえ、夏休みということで、さすがに満員御礼の試合となりました。

 まずはその「竜陣祭」を見ようとナゴヤドーム北の駐車場に設けられた特設会場へ。イベントは朝11時から行われていたのですが、灼熱が予想される空間で、その時間からのイベント参戦&ナイター観戦はキツいと判断し、アレが焼き鳥になっちゃうんじゃないかという時間に到着。

写真

萎えドラPOINT イベントは楽しいけど...灼熱!

「竜陣祭」は、中日ドラゴンズ、ナゴヤドーム、中日新聞の共同でファンとの「絆」強化を図る一環として開催。時期的に夏休みがぴったりなのはわかるのですが...。ナゴヤドーム北側駐車場に大きなステージが組まれ、その前には大型の仮設テントと飲食スペースです。

写真

 会場の熱気はムンムン。ええ、比喩としての熱気ムンムンじゃなくて、ズバリね。チアドラとマスコットたちによる「ドリームスターズパーティー」はステージ上で。大型の仮設テントで見ている私たちは日陰になるのですが、ステージは日なた。これは...。

写真

 午後3時、東京ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」が参加してのマスコットミニショーの開催です。わずか15分という短時間の設定ながら、つば九郎はもう見るからにツラそう。ほんと焼き鳥になりそう...。

 でも、ドアラも、一見、そう感じさせませんでしたけど、汗、ダラダラだったでしょうね...。見た目にはわかりませんでしたけど。

写真

 あと、会場にはテレビ愛知などで放送されている「ダイヤのA」とのコラボフォトスポットが。キャラクターたちの線と、ドアラの線が明らかにもう合成なんじゃないかという勢いのパネルで、溶け込んでるのか溶け込んでないのか...と思いましたが、リアルの見た目でもドアラは、ドラゴンズの選手と世界観としては溶け込んでいるわけではないので仕方ないですね。もちろん、存在としてはすっかり溶け込んでいますが。

 この翌日は、ダイヤのAコラボデーとして、声優スペシャルトークショーや、特別上映会、限定コラボグッズプレゼントがあるとのことで、チケットは完売となっていました。

写真

キニドラPOINT こんなものまでもらえちゃった!

 この日は、昇竜デーということで、選手たちはサードユニフォームを着用。入場者には「昇竜ユニ」がプレゼント。ユニプレゼントの日は、さすがのナゴヤドームも満員御礼です。名古屋っ子は現金です。

 また、ジェット風船デーにもなっており、入場時にはジェット風船ももらえました。いつになったら、ナゴヤドームではこのジェット風船が試験的運用でなくなるのか?という気もしますが、普段は認めないってことは、何らかの問題があるんでしょうね、やっぱり。毎試合やって風船を販売すれば、明らかに収益としてあがるわけですからねえ。

写真

 私にとって意外で嬉しかったのは、この日は全日本空輸とコラボ。「ANAナイター」となっており、入場者全員にピカチュウとフーパ、そして伝説のポケモンたちとポケモンジェットがデザインされた、ANAポケモンうちわが配られたのです。

 昇竜ユニにジェット風船に、さらに、ポケモンうちわ。荷物いっぱいおみやげいっぱい、大満足...。いや、試合を見終わるまでは大満足かどうかはわかりません。

写真

きゃわドラPOINT つば九郎が帽子をとった

 つば九郎は、ドアラとはまた違った魅力があります。試合前、つば九郎はセットされる前のセカンドベースが置いてあるのを見ると、それを持ってスタスタとシャオロンのところへ。そしてシャオロンにベースを手渡すと、グランド整備をしているスタッフに声をかけ、「あいつがベースを持ってった!」と濡れ衣。

 でも、シャオロンは純粋なので、それで戸惑ったり何かパフォーマンスをするわけでもなく、あっさりとスタッフにベースを渡してその件は終了。寂しそうなつば九郎。

写真

 そんなつば九郎の味方はやっぱり、外野のヤクルト応援席。7回の「東京音頭」では、ヘルメットを取って飛ばしてしまうほどにテンションアップ。つば九郎がヘルメットを取ったのは久々に見ました。

写真

 コラボ&イベントデーということで、ANAのキャビンアテンダントやグランドホステスによる花束贈呈や、ANAの支店長による始球式、BOYS AND MENのメンバーによる応援メッセージなど、とにかく盛りだくさんでした。

写真

燃えドラPOINT 序盤に3点先制で継投勝利!

 先発は若松投手。6回に畠山選手へのフォアボールからの、雄平選手タイムリーヒット、大引選手のセカンドゴロの間に1点を献上してしまうものの、それだけに抑え、7回まで。

写真

 一方のドラゴンズは、初回にルナ選手の左中間へのタイムリーツーベース、森野選手のタイムリーヒットで序盤に3点と、試合の流れを決めます。

写真

 ドラゴンズは4回に相手の暴投で1点を加えると...。7回までの若松投手から代わった、8回は又吉投手、9回を田島投手が抑えてゲームセット。4対1と快勝。ヒーローインタビューは、ルナ選手、森野選手、若松投手。たくさんのプレゼントを手に、気分の良いままの状態を保つことができました。

写真

 と言ってもまあ、気分が良いのも一時的といいますか。目の前の勝利には気分が良いですが、順位表を見るとやっぱり、ため息が出ますね。

8/8123456789
ヤクルト0000010001
中日30010000x4

つば九郎&ドアラ 球界No.1マスコットは俺だ!漢(おとこ)の十番勝負! [DVD]

ピカピカ☆フィーバー!ダンスのピカチュウ大先生と一緒に踊ろう!行ってきました

$
0
0

★まずはポケモンのわざでストレッチ「ポケレッチ」
★ダンスを教えてくれるのはピカチュウ大先生
★あれ?他のピカチュウたちの反応が...?

 昨年から恒例となり、世界的にも動画を通して話題となっている横浜での「ピカチュウ大量発生チュウ」。子どもと一緒に行きたいと思ってはいるのですが、わが子はまだ1歳にもなっていませんので、連れて愛知から横浜まで行くというのはなかなか大変...。

 そんななか、この夏の横浜での「踊る?ピカチュウ大量発生チュウ」でのプログラムの一つにもなっていた「ピカピカ☆フィーバー」が近所にやってくるというので、行ってきました。

※ネタバレありです

写真

ピカピカ☆フィーバーは参加型イベント

 今回、家族でやってきましたのは、ナゴヤハウジングセンター一宮会場。ハウジングセンターではキャラクターイベントに限らず、様々なプログラムが毎週末に行われていますが、一宮会場で「ピカピカ☆フィーバー」が開催されるのは今回が初めて。ただ、この地方ではセントレアで先月開催されていますので、各地を巡回しているということですね。

 ピカピカ☆フィーバーは、幼児参加型のダンスイベント。まずはダンスのお姉さんたちが登場すると、ピカチュウは背後からこっそりと覗きます...。

「あ、ピカチュウ!」と、子どもたちの反応がすごい!わが子にとっては、リアルなピカチュウとは初対面。大きなピカチュウにどう反応するだろう?と思っていたら、指をさして笑顔に。ポケモン英才教育をしてきただけのことはあります。

写真

ポケモンとストレッチで「ポケレッチ」

 まずは、ダンスの前にストレッチから。ただのストレッチではありません。さすがポケモンです。

 ピカチュウと一緒にストレッチをするのですが、「フォッコ」や「ヌメラ」など、それぞれのポケモンのわざにあわせたストレッチになっているのです。

写真

 ヌメラのときに膝立ち(?)になっているピカチュウのかわいいこと。そのままこっちに倒れてきちゃうんじゃないか?と一瞬思ったりしましたが、プロのピカチュウはそんなことはありませんでした。

 ルチャブルのポーズ!はキマらないピカチュウ。それでも、右手はめいっぱい伸ばしてる感じなんだよね。やっぱりピカチュウは何をしてもカワイイ。

写真

ピカチュウ大先生が登場

 いよいよダンスレッスンです。ダンスの権威であられる、ピカチュウ大先生の登場です。

 みんなで一緒に「先生!」と呼ぶと...、先生が登場。

 大先生というだけあって、しっかり衣装はダンサー。胸元がパッツンパッツンな気がするのはご愛嬌。耳には白い羽根が目立ちます。声も権威を感じさせる、ちょっと太いピカチュウな声。

 さっきのポケレッチピカチュウと入れ替わるように出てきたので、周囲の大人からは「着替え速いな...」の声。すると...。

写真

ダンスを一緒に習うピカチュウたちが目立つ!

 今回、ダンスを習うのは子どもたちだけじゃなくて、ピカチュウたちも!ピカチュウと一緒に習うというのですが、現れません。

 今度はみんなで「ピカチュウ!」と呼ぶと、いつものかわいらしい声のピカチュウが登場し...、1匹、2匹、「まだいるの?」3匹、4匹!のんびりピカチュウ、お調子者ピカチュウなど、ダンスを習うそれぞれ、赤、緑、オレンジ、シルバーのスカーフのピカチュウ4匹登場です。

 先生を差し置いて、4匹が目立ちます。

写真

大先生にダメ出し...でピカピカ大ゲンカ

 まずはお姉さんたちがダンスを披露。するとそれを見たピカチュウ大先生は激怒!ダメだしです。

 ピカチュウ大先生がお手本を見せると...。まるで反復横とび。

 一気に先生の権威は失墜。ピカチュウたちはお姉さんたちのダンスがいいと言い出します。

 結局、お姉さんたちのダンスをやるのですが、4匹のピカチュウたちは手抜き。大先生はさらに激怒で大ゲンカ。

写真

 そして大先生は4匹のピカチュウに囲まれてドタバタに。まるでピカチュウたちによる、ピカチュウ大先生糾弾会です。一見、袋叩きに見えてしまっても、ピカチュウだからカワイイんです。

写真

一番強いのはお姉さん

 収拾がつかなくなったところで、お姉さんが笛を「ピー!」っと鳴らして、大先生も含めて説教です。結局、一番強いのはお姉さんでした。

 そのあとは、子どもたちと一緒にダンスの練習をして、5匹のピカチュウと子どもたちのダンス大会です。

 これが結構はやいんですけど、子どもたちは一生懸命ついていきます。まだ、わが子は1歳にもなっていませんので、見てるだけでしたが、楽しそうでこちらも満足。

写真

 ピカチュウ大先生は、このあともスケジュールがいっぱいとのことで、ダンス教室はここまで。5匹が1匹ずつ挨拶してお別れです。まずは赤いスカーフのいつものピカチュウに、緑の元気なピカチュウ、グレーののんびりピカチュウ、オレンジ色のお調子者ピカチュウ、ラストはピカチュウ大先生に「バイバーイ」です。

 そのあとは、撮影会。大先生はお忙しいようで、2匹のピカチュウと一緒に記念撮影です。

 5匹ではありましたけど、ピカチュウの集合イベントを見られてよかったです。この「ピカピカ☆フィーバー」は、幼児参加型イベントプログラムとして各地で展開されているのでしょうね。大量発生チュウであれだけたくさん発生させたピカチュウを、普段はどうしてるのだろ...と思ったら、こういう「営業」をやってるわけなんですね。ピカチュウさん。

 わが子がダンスできるような歳になっても、また来てくださいね。下火にならないでくださいね...。おとうさんおかあさんポケモンクラスタとして切実な願い。

関連グッズ

ナゴヤハウジングセンター一宮会場(愛知・一宮市)

名古屋も関西も試合終了まで放送!の日に限って...ナゴドでサンテレビ3連戦-阪神戦

$
0
0

★珍しく名古屋でも関西でも地上波で試合終了まで放送の日に...
★速すぎる試合展開...7回までは何も起きず
★サンテレビはビジターでも本気の中継なんですね

 あの連勝でV字回復なんて思った時期が僕にもありました...と思いながら、かつては相手チームにとって鬼門だったはずの、ナゴヤドームでの阪神戦を見に行ってきました。

 最近キー局では、地上波のテレビ中継が縮小傾向にあります。そんななかでも、名古屋では今もドラゴンズ主催ゲームについては、キー局の番組を移動してでも中継が行われていますが、放送時間が延長されることはほとんどなく、最後まで試合が見られる機会は少なくなってきました。

 ところがこの日は、中日の本拠地である名古屋でも、阪神の本拠地である関西でも、試合終了まで放送されるという珍しい日。「さあ、長時間試合どんとこい!」「吉良吉田の人帰られへん」くらいになってもいい!なんて思っていたのですが...。

写真

燃えドラPOINT サクサク投手戦

 この日は、名古屋をはじめとする東海北陸7県では「東海北陸スペシャル」として、NHK名古屋がこの試合を中継。メインチャンネルでの放送時間は午後8時45分まででしたが、その後も、複数の番組を放送できる地デジの機能を活用して、サブチャンネルで引き続き放送。試合終了まで放送する予定となっていました。

 この地方では、NHK名古屋放送局と三重テレビのみがこのサブチャンネルでの放送延長を行っており、三重テレビでも、中日ドラゴンズ主催ゲームに限ってですが、試合終了まで放送を行っていて、「プレイボールからゲームセットまで」をキャッチフレーズにしています。

写真

 一方、阪神の本拠地では、神戸・サンテレビジョンがこの試合を中継。サンテレビは普段から、タイガースの中継は試合終了まで放送を長年貫いており、サブチャンネルの活用などではなく、試合が延びても延びても試合終了まで中継して、うしろの番組を下げる措置をとっています。1992(H4)年9月11日には、阪神-ヤクルト戦が試合時間6時間26分という最長記録となっているのですが、サンテレビは日付をまたいで翌日の0時41分まで中継したのです。

 ですから、サンテレビが試合終了まで放送するのは普通のことであり、特筆すべきことではないのですが、名古屋と関西の両方が...というのが珍しかった、という話です。

 ただ、そんな日に限って...。午後6時に試合が開始されると、1回の両チームの攻撃は計10分で終了。3回裏が終わって6時35分。7回裏終了後に行われるドアラのバック転が8時前と、メッセンジャー投手とネイラー投手の投げ合いで繰り広げられた投手戦は、サクサクすぎる展開です。7回裏終了の時点で両チーム無得点...。

写真

きゃわドラPOINT 元チームメイトは話も弾む

 両チーム無得点の最後の回となった7回表。先頭の福留選手がデッドボールで出塁すると、ファーストを守る森野選手と何やら話している様子が。かつてのチームメイトですから、積もる話もあるのでしょう。この日、福留選手は阪神の4番。複雑ですね。

 しかしそのあとは、ゴメス選手をレフトフライ、今成選手をセンターフライ、愛知県瀬戸市出身で、中京大中京高校から慶応大学、そして阪神にドラフト1位で入団した伊藤隼太選手は空振り三振と、ネイラー投手がピシッと締めるのですが...。

写真

萎えドラPOINTあれよあれよと8回...

 8回表、ネイラー投手が崩れます。先頭の藤井選手にフォアボールを与えると、メッセンジャー選手はきっちり送りバント。鳥谷選手がタイムリーツーベースで1点先制を許します。そこで上本選手にフォアボールというところでピッチャー交代です。

 マウンドには浅尾投手。マートン選手はセカンドゴロに打ち取るのですが、福留選手にタイムリーヒットを打たれこの回2点。さらに9回は岡田投手と祖父江投手、フィルダースチョイスで1点献上。

 9回裏は呉昇桓投手に3人で抑えられ、そのまま0対3で試合終了となりました。試合終了は8時40分。NHK名古屋で見ていても、8時45分にメインチャンネルからサブチャンネルに切り替わる前に収まる速さです。

写真

キニドラPOINT サンテレビは本気ですね

 この日は、NHK名古屋とサンテレビでの中継。名古屋の放送局の場合、ビジター試合の中継は、1台だけ自社のカメラを入れて、他は地元局や公式映像を使って混ぜて放送するなんてことがあるのですが...。

 サンテレビは違いますね。この3連戦は、金・土・日と3試合ともにサンテレビがナゴヤドームに乗り込んで中継。球場じゅうのカメラを見てみますと、カメラにちゃんと「SUN-TV」という文字の入ったカメラがずらり。まるで地元での中継がごとく、サンテレビのカメラがナゴヤドームに入ってるんですね。

写真

 かつて、ナゴヤ球場で近鉄バファローズの試合があった頃は、KBS京都が同じように自前のカメラの中継車を置いて中継することはありましたが、あれは、KBS京都しか中継していなかったわけですからわかります。

 でも、今回の試合は、NHK名古屋との並行中継ですからね。さすがに、一部とはいえNHKの映像を使うということはできないですよね。あ、でも、J SPORTSのカメラもあるよね...なんて思っていたのですが。

写真

 3類側のベンチ横にあった1台のサンテレビのカメラが、他のカメラの向きとは全く違って、ずっと阪神のベンチの様子をすごい角度で映し続けているのを見て、「サンテレビボックス席」はやっぱり、ガチタイガースの中継じゃないといけないという使命があるんだなと、感じました。一部とはいえ、他の映像を混ぜるなんてあり得ない。100%タイガース愛の映像でなければ、サンテレビの中継ではないということですね。

9/4123456789
阪神0000000213
中日00000000x0


【プロ野球 阪神タイガースグッズ】おっ!サンテレビアイロンワッペン

「日本のコンビニ発祥の地」はどうなる?...ココストアをファミマが買収で

$
0
0

★愛知県春日井市にある「日本のコンビニ発祥の地」
★ココストアは2001年まで最強のコンビニだった
★44年間の歴史に幕をおろすのか

 以前から報道はありましたが、正式に「ココストア」が「ファミリーマート」に買収されるとの発表がありました。コンビニ業界は規模の競争の時代に入り、大手が中堅を吸収するという傾向が続いています。

 「ココストア」は、名古屋を中心に中部を地盤とする中堅コンビニという顔のある一方で、「日本初のコンビニエンスストア」という顔も持っているということは、あまり知られていません。と言いますのも、コンビニエンスストアという業態の定義自体がかつては曖昧で、はっきりとそうであると言い切れない面もあるからです。

 とはいえ、現在もココストア1号店には「日本のコンビニエンスストア発祥の地」という記念碑が置かれ、直営店として44年間に渡って営業を続けています。さらに、かつてココストアには「最強コンビニ」として業界で謳歌した時代がありました。

 消えゆくの名を惜しみつつ、日本のコンビニ発祥の地で、ココストアの隆盛を振り返ってみましょう。

写真

吸収合併なので店名は消える

 ファミリーマートの発表によると、10月1日付でココストアを買収し完全子会社化。店名はファミリーマートに変更することとし、12月から約1年をかけて掛け替えを行うとのこと。ファミリーマートはこれまでにもam/pm(エーエムピーム)を買収するなど拡大戦略をとってきました。

 店舗数1位のセブンイレブン(18,092)、2位のローソン(12,142)2強時代と言われるなか、3位のファミリーマート(11,444)はココストア(657)を吸収、さらに4位のサークルKサンクス(6,334)とも統合協議を行っており、統合が実現すればセブンイレブンを超える店舗数を誇ることとなります。

 ココストアは先月まで、5位のミニストップ(2,172)との提携を続けてきましたが、当然解除。2位のローソンもポプラ(526)やスリーエフ(560)と提携するなど、業界再編の動きは加速しています。

※カッコ内店舗数は9月9日付中日新聞より

写真

「日本初のコンビニエンスストア」ココストア

 愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウン。東京の多摩、大阪の千里とならぶ、昭和40年代に誕生した三大ニュータウンのひとつ。ここに、日本初のコンビニエンスストアが生まれたのです。

 現在も「日本のコンビニエンスストア発祥の地」という看板が掲げられたココストア藤山台店。日本のコンビニエンスストアの歴史はココから始まっているといわれているのです。

写真

 ココストア藤山台店の前には、「日本のコンビニエンスストア発祥の地」という記念碑が設置されています。

 見ますと、開店したのは1971(S46)年7月11日。「Convenience(便利)」と「Comfort(快適)」を由来として「Coco!ココストア」と名づけられたと書かれています。

 7月11日?まるでセブンイレブンじゃないかと思ってしまうのと同時に、じゃあ、セブンイレブンは日本にいつ上陸したのかといいますと、1974(S49)年5月15日なので、ココストアの方が3年近く早く誕生したということになります。

 7月11日は「セブンイレブンの日」に制定されていますが、その日本1号店が5月15日オープンで、日本初のコンビニを自称しているココストアの開店日が、7月11日なのは興味深い一方、無関係ではなさそうなのです。

写真

アメリカを視察して導入

 ココストアはどういった経緯で誕生したのでしょうか。実は、ココストアは「コンビニエンスストアを始めよう」というきっかけでスタートしたのではなく、昭和40年代に入ると各地にスーパーマーケットがオープン。それに押されて経営が難しくなった「個人商店の酒屋さんを何とかしなければ...」という思いがきっかけなのです。

 関係者にお話を伺いましたところ、清酒「ねのひ」で知られる酒造メーカー「盛田」の関連会社で、お酒の卸をしていた盛田和昭氏が、スーパーがどんどん開店していく様を見て、酒屋をなんとかしなければならないと、アメリカを視察。そこで見たコンビニエンスストアを日本に持ち込んで始めたのが、このココストア。きっとその視察では、セブンイレブンも見たのでしょう。だからこその7月11日、日本のセブンイレブンになろうという心意気だったのではないでしょうか。

 まずは直営でこの藤山台店をオープン。その後、個人商店の酒屋さんをコンビニエンスストア・ココストアへと導くことで、酒屋さんの「復活」を実現させたのです。ちなみに、盛田和昭氏は、ソニー創業者の故・盛田昭夫氏の弟です。

お酒が売っているコンビニ・ココストア

 昭和50年代。ココストアの地盤である東海3県には、セブンイレブンは21世紀になるまで進出を控えていたため、サークルKとココストアが2大勢力として隆盛を極めるのですが、ココストアには他のどのコンビニにも無い「強み」がありました。

 それは、酒屋さんがやっているコンビニであるということ。2001(H13)年まで、わが国はお酒の販売には距離基準による免許制度があり、既存の酒屋さんから一定の距離が離れていないと、お酒の販売免許は取得することができませんでした。

 そのため、新しくオープンしたコンビニはお酒を扱うことができない一方で、酒屋さんが経営していたココストアは、どの店舗にも必ずお酒があるというメリットが大きく、「ココストアに行けばビール・お酒がある」を武器に、店舗数を拡大。ライバルに差をつけていました。

 ただ一方で、当時はお酒の販売時間に制限があったために、24時間営業はできないというデメリットもココストアはありました。ところがそれは、夜中は店をあけなくてもいいという、フランチャイズ経営者にとっては好都合という側面でもあったそうです。

写真

店内調理も元祖

 1994(H6)年になると、ココストアは他のどのコンビニよりも先駆けて「店内調理」を導入。「Coco de Cook(ココ・デ・クック)」は、特に営業中のビジネスマンには人気を集め、昼時になるとココストアの駐車場が営業車で溢れかえっているという様子をよく見かけたものでした。

写真

 ココストアの店内調理品のなかでも「ばくだんおにぎり」は特に人気で、「ココストアといえばばくだんおにぎり」と言う人も多いほど。時間の無い営業マンがあっという間に食べられて、ボリュームも満点。さらに、お店で作られたばかりという「温かさ」が感じられると評判を集めました。

写真

 さらに、同様に店内調理を導入していたミニストップと業務提携。商品開発を共同で行うなどスケールメリットを出そうと試みたのでした。

写真

21世紀になると風向きが変わる

 ココストアの隆盛は続きませんでした。2001(H13)年になるとお酒の距離基準による販売免許が撤廃に。2002(H14)年になると、セブンイレブンが東海3県への出店を決定。

 それまで、ココストアの本社のある愛知県では、1位のサークルKについで、2位のシェアを誇っていたココストアは、閉店や他コンビニへの転換が相次ぎ、現在では6位にまで落ち込んでしまっています。

 もともとが昭和50年代に酒屋さんから転業したオーナーが多く、お酒販売時間の規制緩和に伴う24時間営業化への抵抗、引退・廃業のタイミングが重なり、個人商店の転換をきっかけに始まったココストアは、その世代が引退すると同時に、とりまく環境が厳しくなり、他のチェーンに比べて極端に店舗数を減らしていったのです。

写真

ファミリーマートが日本初のコンビニになるの?

 ココストアは今期赤字転落。10月1日付でファミリーマートの完全子会社となり、12月から店名が「ファミリーマート」に。各店舗は採算性を見て、統廃合される形となります。

 「地方のコンビニ」は残ることができない時代なのでしょうか。ところが、そうは言い切れないのです。北海道にはこのココストアと同様に、1971(S46)年に開業し、酒屋さんからの転換を大元とするローカルコンビニ「セイコーマート」があり、こちらは現在も北海道民の「好きなコンビニ1位」「北海道内の店舗シェア1位」に輝いています。

 名古屋を発祥とするコンビニ「ココストア」と「サークルK」。その両方がファミリーマートに飲み込まれようとしています。まずはココストアが飲み込まれることになりました。

 なぜ、ココストアは名古屋のセイコーマートになれなかったのでしょう。なぜ、サークルKは名古屋のセイコーマートになれなかったのでしょう。ローカルビジネスを展開している企業にとっては、その原因を探ることは大きな意味があるでしょう。

写真

 「日本のコンビニエンスストア発祥の地」を有するココストアを買収したということは、今後はファミリーマートが「日本初のコンビニ」ということになるのでしょうかね?でも、それはちょっと違う気がします。

 日本のコンビニエンスストアチェーンのなかで、最も長い歴史を誇ってきたココストア。その歴史は「44年」で幕を下ろします。

関連グッズ

CoCo
イメージキャラクターになってましたよね。

ココストア藤山台店(愛知・春日井市)

快勝だったけど見納めの連続で寂しさがこみ上げる一戦-広島戦

$
0
0

★シャオロンやパオロンと絡んでいるタイセーくんとは
★4回5回で7得点!その後はお別れ会のように...
★快勝でお立ち台は八木投手と藤井選手

 今季7試合目の観戦となったのは広島戦です。ナゴヤドームに入ると、どう見ても活気があるのは三塁側。もはやクライマックスのクの字も感じられない状況で、熾烈に最下位争いを繰り広げて...という感じでしたが、この日は序盤の猛攻によって早々にして快勝ムードが漂い、代打で次々と「お別れ会」の様相となり、「ああ、ありがとう...」な一戦となりました。

写真

萎えドラPOINTいきなりの先制だったけど

 この日の先発は八木投手。7月に観戦した試合では、2勝目の姿を見ることができましたので、今回も期待です。ところが、立ち上がり丸選手にセンター方向へのヒットを浴びると、エルドレッド選手にフォアボール、そして鈴木誠選手にタイムリーを打たれて先制されてしまいます。

 ところがその後は立ち直り、5回には3塁まで進まれる場面はあったものの、5回まで1失点のまま守り抜きます。

写真

きゃわドラPOINT テーマソングまであるのねタイセーくん

 この日は特に、先日のANAナイターのような冠は試合についていなかったのですが、シャオロンやパオロンと絡んでいるキャラクターが。オレンジ色で胸には「大」のマーク。彼は一体...誰?

 と思って調べてみたら、「一宮市・稲沢市・江南市を中心に」というエリアをピンポイントに絞った一戸建ての住宅会社「大成の家」のタイセーくんでした。くんというからには男の子なのでしょう。

写真

 ローカル企業のキャラクターの割りには、テーマソングもあり、イベントスケジュールの特設ページもあり、さらにはイベント出演依頼フォームもあるなど、かなりの本気度を感じます。

 ネコ?ネズミ?彼は一体何なのか。テーマソングを聞いてみたところ「パンダみたいでタヌキみたいなアライグマにも見える僕さ」とのことなので、その3つでは無いようです。

 いや、この色使いで「パンダみたい」ということは無いような...。微妙にケツにメタボ感があるのがいいですね。

写真

燃えドラPOINT 4回5回の猛攻のあとは...

 この日の広島の先発は前田健太投手。厳しいかな...と思っていたら4回裏でした。2アウトから、平田選手がライト方向へのヒットで出塁すると、森野選手とエルナンデスに連続フォアボール。満塁となったところで藤井選手がタイムリーで2得点。さらに続く杉山選手もヒットでこの回3点です。

 4回も先頭の大島選手がヒットで出ると、亀沢選手の送りバントをエラー、ルナ選手、平田選手、森野選手の3連続ヒットで2点追加。ここで前田投手はノックアウト。一岡投手へと交代です。さらに藤井選手のまたもやタイムリーで2点追加。ドラゴンズは7対1と大きくリードします。

写真

 するとこの回、2アウト1・2塁の場面で代打として小笠原選手が登場。小笠原選手は2日前の17日に会見を開き引退を正式表明。結果はファーストゴロでしたが、大きな歓声が響きました。

写真

キニドラPOINT 和田選手に谷繁選手と

 試合は7回、2アウトとなったところで7番に代打で和田選手が登場。江草投手から見事に右中間へのツーベースヒットを放ちます。和田選手はこの日、正式に引退を表明する会見を行っており、こちらも大歓声が。

 2007(H19)年のオフに西武からFAで中日へと移籍した和田選手。もともとは岐阜市出身のドラゴンズファン。2004(H16)年の日本シリーズでのホームランも忘れていないけど、8年間のドラゴンズでの活躍、ありがとうございました。

写真

 続く8回裏は、先頭の9番に代打で谷繁選手です。「代打、オレ」も聞き納めでしょうか...。

 ※谷繁監督兼選手も21日付で現役引退を正式発表しました。

写真

 9回に1点返されたものの、中日も8回に1点入れていたため試合は8対2で快勝。ヒーローインタビューは八木投手と2本のタイムリーを放った藤井選手でした。

 今季の観戦は7試合だったのですが、うち3試合が勝ちということで、今年の中日を振り返ってみれば、良かった方なんじゃないかと思えてしまうのが寂しいところではありますが、そういうことになります。

写真

 しかしまあ、ほんと、今年のドラゴンズの引退選手の顔ぶれを見ると、時代の節目となるシーズンだったんだなと。

9/19123456789
広島1000000012
中日00034001x8

中日ドラゴンズあるある3

モリコロパークでジブリの大博覧会&思い出のマーニー×種田陽平展・愛知万博から10年に思う

$
0
0

★スタジオジブリの30年間を膨大な資料で振り返る
★思い出のマーニーの世界が実在するかのように目の前に
★愛知万博から10年!あの頃の自分にも会えました

 2005(H17)年に開催された「愛知万博(愛・地球博)」から10年が経ちました。当時の長久手会場跡は「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」として整備され、かつてその場所にあった愛知青少年公園と同じように、地元の人の憩いの公園に姿を変えていますが、万博の面影はいくつも残っています。

 そのうちのひとつが、映画「となりのトトロ」の世界観をそのまま造形物とした「サツキとメイの家」です。当初は、万博閉幕後は他の場所に移設するといった話もありましたが、逃げられることなくモリコロパークで10年を迎えました。

 となりのトトロといえば、スタジオジブリの代表作のひとつ。その世界が現実となっている場所で、愛知万博から10周年記念にふさわしい催しが開催されましたので行ってきました。

※展示場内の写真はありません。

写真

全国都市緑化あいちフェアの一環として

 愛知万博から10周年を記念して、2015(H27)年9月12日から11月8日(日)まで「第32回全国都市緑化あいちフェア」が開催され、その一環として愛知県と中日新聞社の主催で開催されたのが「ジブリの大博覧会~ナウシカからマーニーまで~」と「思い出のマーニー×種田陽平展」です。

 全国都市緑化あいちフェアは「もっと『花』を愛し、もっと『緑』の力を知ってもらう、愛・知フェア」として開催されたもので、愛知万博のテーマであった「自然の叡智」が10年間で暮らしの中でどう浸透したかを発信し、このモリコロパークを中心に「緑豊かな街づくり」がテーマ。

 期間中はモリコロパーク全体で、そんな花と緑を満喫できるイベントも満載なのですが、なかでも注目は「鏡の中の花畑」です。

 鏡によって地面の花畑が背後に映る形になっていて、正面から写真を撮ると、向こう側にも一面の花畑があるかのように見え、なおかつ自分の後姿は鏡に映らないように角度がつけられ、まるで花畑のなかにいるかのような写真になるというのです。

 鏡じゃなくて実際に花畑があればいいのに...。いや、大丈夫です。これはあくまでもそういう演出展示であって、センターエリアには花の棚田もあって「花の王国あいち」が誇る色とりどりの花々が楽しめます。愛知って花の王国だったのか。県民だけど知らなかった。国王は誰なんだろう。やっぱり、あの人だよね。(愛知であって名古屋ではないので、名古屋弁のあの人ではありません)

写真

ジブリの30年を振り返るジブリの大博覧会

 そんな「第32回全国都市緑化あいちフェア」のなかで、企画展として開催されたのが「ジブリの大博覧会」です。

 ジブリの大博覧会は、愛・地球博の開催当時は迎賓館として入ることができなかった、「愛・地球博記念館」のギャラリー3が会場となっています。入口には「すべては、この1枚から始まった」という文字とともに「風の谷のナウシカ」のイラストが。

写真

 映画「風の谷のナウシカ」が公開になったのは、1984(S59)年3月11日のこと。それから30年強です。このジブリの大博覧会では、そのナウシカから、最新作の「思い出のマーニー」までの、ありとあらゆるもの、当時のポスターやチラシから、制作資料、企画書、グッズなどなど、未公開資料も数多くあり、所狭しと展示されています。

 これが本当に圧倒的な数で、しかもまさに所狭しなので、人が全然進まないのですね。私たちは平日に行ったのですが、それでもなかなか進みません。みなさんじっくり見てるんですね。そりゃそうです。それぞれ思い入れの強い作品では、私も思わず足が止まってしまいます。

 ふと見ると、会場の外にはものすごい待機列を収容できるスペースが。きっと休日にはここにズラっと並ぶのでしょうね...。ほんと、じっくりじっくり見る形になるので、待つとなると待ち時間はすごそうでした。

写真

記念館の外にあるのは未来?過去?

 記念館の外に出ますと、愛・地球博当時は会場内の移動手段となっていたIMTS車両が展示されています。未来の乗り物になるはずだった、トヨタによる磁器誘導式鉄道でした。小牧市のピーチライナー(桃花台新交通)に導入するなんて話もありましたが、頓挫してしまいましたね。

写真

 他にも、愛・地球博のマスコットキャラクター「モリゾー」と「キッコロ」の巨大ぬいぐるみや、開催当時のグッズや制服といったものもすべてが懐かしいですが、そのなかでこちらも「ああ...」と思ってしまったのが、会場内で活躍したお掃除ロボットです。

 「未来ではロボットが掃除をするのか...」と10年前は思いましたし、そこに「未来」を感じたものでしたが、今、そのロボットを見ると、未来ではなく思いっきり過去なんですよね。

 何が過去かって、ロボットのメーカー名として大きく書かれている「National」の文字。まさか、来るべきお掃除ロボット全盛の時代に、Nationalブランドが無くなっているとは当時は思ってもみませんでしたね。

写真

リアリティがすごい思い出のマーニー展

 では、もうひとつの企画展「思い出のマーニー×種田陽平展」へ。2014(H26)年に公開された映画「思い出のマーニー」。ちょうど少し前に日本テレビの金曜ロードSHOW!で放送されたところですよね。会場は地球市民交流センター体育館。

 思い出のマーニーは、実写映画の美術監督として活躍されている種田陽平さんが、初めてアニメーションの美術監督を務めた作品で、この展覧会では、まさにその思い出のマーニーの世界が、実写映画かのように、実在するかのように作られています。

写真

 これが本当に驚くほどリアル。エイジング加工ですとか、そういう技術的なところはもちろんですけれども、照明などの雰囲気も驚きの連続で、マーニーの部屋へと繋がる道は、最初、部屋を外から見る形になっていまして、まるで部屋のなかでパーティでもやっているかのようなイメージで、すごいな...と思っていたら...。

 なんとそのイメージを作り上げていたのは見学者の姿。見学者が演出に一役買っている形になっていたんです。マーニーの部屋の中を見ている人たちも、部屋の外から見ている人にとっては展示物に組み込まれていたのです。

 会場内は撮影ができませんが、会場外では、映画のポスターと同じ構図で写真を撮ることができます。

写真

 展示は、入り江奥の漁師小屋やサイロなども、思わず感嘆の声があがってしまうほどのリアリティです。特に、サイロの演出にはちょっと驚きます。

 思い出のマーニー展。アニメ映画の設定の再現ではなく、まるでこれで実写映画を撮るんじゃないかと思えるほどに、現実感があふれているのがたまりません。

写真

 まさに、サツキとメイの家がある愛・地球博記念公園にふさわしいイベントですね。ただこれは、このために企画されたものではなく、全国を巡回していまして、今回は愛知万博10周年というタイミングにあわせての開催となったものです。

 思い出のマーニーは、夢なのか現実なのか曖昧な経験から、自分の「ルーツ」と向き合う話ですが、マーニーをはじめ、ジブリの世界に触れつつも、10年前、愛・地球博に入り浸っていた頃の自分に久々に会うことができたような気がしました。

 あの頃は、遠い夢物語を追いかけるだけの無謀な何の実績も無い青年だった自分も、若さを失ったのと引き換えに、当時は遠い夢だったものが、ほとんど現実のものとなりました。まだまだ生活はひもじいですけど、10年前の自分と今の自分、同じ場所にいても、その立ち位置は全然違うなあと感慨。

写真

 「ゲド戦記」の展示のところでは、思わずぐっとくるものがありましたね。ゲド戦記は、自分にとって大きな意味を持つ作品でして、自分が自分として生きるだけでなく、自分の存在を次の世代に繋がなければ...と決心できたのはこの作品のおかげです。

 そして、今回は1歳の娘も連れて行ったのですが、10年前は当然、影も形も無いわけで。ただ、ひとつショックだったのは、私にとって「大阪万博」は「生まれる5年前の万博」という存在なのに対し、娘にとっての「愛知万博」は「生まれる9年前の万博」になるということに気づいたこと。

 ああ、娘にとっての愛知万博は、自分にとっての大阪万博よりももっと古い存在になるのかと思うと、ぞっとしました。

 さあ、さらに10年後はどんな自分になっていられるか。娘はその時11歳。どんな子になっているだろうか。かつての愛・地球博の会場で、「『未来が楽しみ』であることが、人生にとって一番大切なことなんだよな」と、10年前の自分に言われた気がしました。

追記

 ジブリの大博覧会と思い出のマーニー×種田陽平展、次回は来年の3月5日から、新潟県立近代美術館にて、テレビ新潟の主催で開催されるとのこと。そういえば、愛媛の時は南海放送でしたし、基本的には日本テレビ系列の放送局が主催というパターンですね。ただ、愛知では中日新聞社の主催でしたね...。中京テレビは共催にも後援にもいませんし、中日系のCBCテレビが会場から生中継していましたね。いろいろあるのでしょう...。

愛・地球博記念公園(モリコロパーク)(愛知・長久手市)

可児地域の企業が集結&イベント満載・産業フェアin可児2015からFMラジオが生放送

$
0
0

★今年からはサイマルでエリア外にもイベントを放送
★企業のプレゼンにアコースティックライブも生放送
★独自の中継回線を使用して電波で中継して公開放送

 例年10月末に行われています、岐阜県可児市の地元企業が集まって、グルメ満載、豊富な無料プレゼント、ステージイベント、企業の商品紹介、会場からのラジオの生放送などが繰り広げられる「産業フェアin可児」。第9回となった今年は、10月24日(土)と25日に開催、天候にも恵まれ多くの人が訪れました。

 私は今回、ラジオの生放送のお手伝いという形で携わらせていただきましたので、そのあたりを中心にレポートします。

写真

地域の企業による文化祭的な存在

 「産業フェア」と言いますと、企業とその関係者が訪れる内輪のイベントという印象をもってしまう語感ですが、可児では地元の人が毎年楽しみにしている地域イベントとして認知度も高まっており、会場の可児市文化創造センター(ala)の駐車場は早々に満車、可児市役所の臨時駐車場からのシャトルバスを多くの人が利用するほどです。

写真

ラジオの生放送はアプリでも

 両日とも、朝の9時30分から午後4時までの開場となっており、そのうちラジオの生放送は朝10時30分から4時間。ラジオの生中継を行ったのは、可児市をはじめ中濃地域をカバーするコミュニティFMラジオ局「FMらら 76.8MHz」です。

 FMららは、今年の春から独自アプリによるインターネットサイマル放送を始めており、スマートフォン、タブレット、パソコンであれば世界中どこからでも聞けるようになったため、産業フェアのもようも、電波の届かないところでも聴けるようになり、アプリでラジオを聴いて県外から訪れたという人もいらっしゃって、サイマル効果が現れているようです。

 どのような放送だったかといいますと、両日ともに午前10時30分から番組がスタート。駐車場情報やイベント情報などを一通り伝えると、午前11時に企業のプレゼン第1部を放送。

 やはり「産業フェア」ですので、地元企業のアピールが重要です。サテライトブースとは別に、企業のプレゼンステージがセッティングされており、そこで各企業が自慢の商品やワザをアピールしたのですが...。どの社もアピール上手ですね。

 最も会場を沸かせたのは土地の基礎工事を行う会社。「何をやっている会社かといいますと、今、話題ですよね!杭打ち!あれです!」と言うと、会場は笑っていいものかどうかという感じながらも、やっぱり沸きました。ネタにできるということは、その会社は自信のある証拠ですものね。

写真

アコースティックライブもそのまま放送

 そして正午からは、可児市文化創造センターの水と緑の広場で開催された、こちらも地元企業である、著名なミュージシャンが好んで使うことで知られるヤイリギターの協力によるアコースティックライブです。

 24日はコウジマツモトさんと藤森愛さん、25日はりぶさんが登場。会場のライブのもようをそのまま放送に乗せることで会場の臨場感が伝わりました。

写真

 さらに午後1時台にも企業のプレゼンあり、2日目の朝には可児市の富田市長も放送に登場するなど、イベントへの呼び込みと、会場の場内放送、様子を伝えるという3つの役割を果たす公開放送となっていました。

写真

中継車による専用回線で中継放送

 何と言っても、FMららのイベント放送の特徴は、音声をインターネットや電話回線で送るのではなく、専用の電波による中継回線を使って電波で送られるということ。CTKケーブルテレビ可児の協力によって、中継車が出動するのです。

 電波による中継車を自己所有しているのは、全国のケーブルテレビのなかで、なんと、このケーブルテレビ可児1社だけだそうで、もちろん、ハイビジョンによる映像伝送が出来る設備になっています。そのなかで音声の部分だけを使って、FMららは外のイベントの生中継を行っているのです。

写真

 会場にセッティングされた中継車から、電波は可児市の鳩吹山山頂へと送られ、そこからFMららの本社へは光回線で。そしてFMらら本社でマスターに音声が乗って、再びSTL回線で鳩吹山の送信所へと放送が送られ、FMの76.8MHzの電波となってラジオへと届くという仕組みになっているのです。

 今回もそんなケーブルテレビ可児とFMららの連携によって、会場から両日それぞれ4時間のイベント中継生放送が実現したというわけなんですね。

 地元グルメもたくさんありまして、もちろんグルメも満載。私もみたけ中山道ラーメンと松茸ごはんをいただきました。

写真

可児でラジオで「立ち位置」を考える

 さて、この可児地域というのは岐阜県でありながら岐阜県色が薄いところでありまして、名古屋・愛知からの「新住民」が多いエリアなんですね。なので、もちろん岐阜県なのですが、意識が名古屋寄り、愛知寄り、特に「岐阜」を意識して暮らしていないという方が多いのです。さらに、県庁所在地である岐阜市に出るよりも、名古屋に出るほうが便利ということも、心理としてそこに重なっています。

 この産業フェアin可児は、可児商工会議所・実行委員会の主催で、協賛が可児市、そして、後援が中日新聞社と岐阜新聞・ぎふチャンとなっています。ライバル関係にあるこの両紙が後援に並ぶことはとても珍しいのですが、先述の名古屋意識から、中日新聞は外せませんし、岐阜新聞側としては、あくまでも岐阜県ですから、岐阜県内最強の媒体力を誇るメディアとしての立ち位置がありますからね。その結果、仲良く並ぶという結果になっています。

写真

 そんな立ち位置の可児ですが、やはり放送電波というものは制約を受けるもので、愛知県犬山市の境に近い鳩吹山から電波を出して放送しているFMららは、もちろん、愛知県側には電波が飛ばないようになっており、愛知県色・名古屋色の強い地域にあるラジオ局でありながら、放送区域はしっかり岐阜県側に収められているのですが...。

 今や、インターネットサイマル放送時代。アプリやパソコンであれば、県境どころか、コミュニティFMは国境も飛び越えて全世界で聴ける、こういった地域イベントの生放送をエリア外にも届けることができ、そのエリア外からも可児にお客さんがやってくるというのは、すごいことだなと思う一方で、電波による放送というものの立ち位置をちょっと考えてしまうこともあります。

 岐阜と愛知、電波とネット、いろんな意味で立ち位置を考えさせられた、イベントでした。

取材協力

可児市文化創造センターala(岐阜・可児市)


イタリアから世界へ「書」でメッセージ...書家・一ノ瀬芳翠先生ミラノ万博報告会

$
0
0

★名古屋と姉妹都市のトリノで「NAGOYA DAY」
★ミラノ万博のステージで書道パフォーマンス
★愛知・名古屋からイタリアへ世界へ

 2015(H27)年の5月1日から10月31日まで、イタリアのミラノで開催された国際博覧会「ミラノ万博」。「食」をテーマにしたこの万博で、日本館にはレストランとして「サガミ」「壱番屋」「柿安」と、この地方の縁の企業が出店しました。そして、日本館は展示デザイン部門で金賞を受賞しました。

 その金賞受賞が発表された閉幕日の10月31日、ミラノ万博・日本館ステージで、日本を代表する文化である「書」を披露した、名古屋の書家・一ノ瀬芳翠先生の「一ノ瀬芳翠ミラノ万博帰国報告会」が、名古屋のキャッスルプラザ・ビストロ・ドファンドールにて行われ、お招きいただきましたので、参加させていただきました。一ノ瀬先生が愛知・名古屋からイタリアへ、イタリアから世界へ、書で発信したこととは。

写真

まずは姉妹都市で「NAGOYA DAY」

 8月、イタリアへと旅立たれた一ノ瀬先生は万博に先立ち、ミラノから150キロ弱西にあります、トリノで行われた行事に参加されたとのこと。トリノは名古屋市の姉妹都市。今年は、名古屋市とトリノ市が姉妹都市提携をして10周年です。参加されたのは、それを記念しての行事です。

 8月2日(日)、トリノのカリニャーノ広場で行われたのが、名古屋PRイベント「NAGOYA DAY(名古屋デー)」です。名古屋を体験できるワークショップ、いわゆる「なごやめし」の試食、そしてステージイベントが、世界遺産の街並みのなか開催されました。

写真

 そのオープニングセレモニーでは、世界遺産をバックに、「友」の文字を一ノ瀬先生が揮毫された鳴海絞りの布に、名古屋市の河村市長と、トリノ市のブラッチャラルゲ副市長がサインを。

 そして一ノ瀬先生による書道パフォーマンス。「愛で世界をつつみましょう」というメッセージを、日本語とイタリア語の両方の言葉で書かれました。

写真

ワークショップでも書道を

 ステージでは、「名古屋おもてなし武将隊」によるサムライパフォーマンスや、名古屋のパフォーマーによる伝統芸能が披露されたほか、会場内では日本を体験できるワークショップの数々が開催され、なかでも書道は子どもたちに人気で、楽しんでいただけたとのこと。

 また、縁起の良い「宝船」の色紙も多くの方にプレゼントされ、こちらも大変好評だったそうです。書を通して、名古屋の文化を、名古屋からのメッセージを、姉妹都市であるトリノの方々に伝えるというステージに続いて、いよいよ万博です。

写真

日本館で「あいち・なごやフェアinミラノ」

 8月4日(火)から8日(土)までの5日間、ミラノ万博の日本館イベント広場で開かれたのが「あいち・なごやフェアinミラノ」です。これは、世界有数の産業集積地であり、食文化がユニークな愛知・名古屋の魅力を世界に向けてPRし、観光や経済の面で外国とのさらなる交流を図る目的で開催されたものです。

 もちろん大村愛知県知事と、河村名古屋市長も登場。そのステージで、5日(水)12時45分から行われたのが、一ノ瀬先生の書道パフォーマンスです。

 一ノ瀬先生は、かつて名古屋駅のビルですべての窓一面に「イマジン」の歌詞を掲げたり、ニューヨークで「愛で世界をひとつにしよう」と書で訴えるなど、「愛と平和のメッセージ」を揮毫されることをライフワークとしており、折りしも原爆投下から70年という時に、ミラノ万博のステージから、書で平和のメッセージを世界に発信できたことは、大きな意味があったといいます。

写真

現地でも大きく報道

 今回のステージでは、書道のパフォーマンス披露だけでなく、一ノ瀬先生のメッセージも翻訳されて大型スクリーンに表示され、言葉の壁を越えて、書道そして日本文化についての説明も現地の方に伝わったそうです。

 一ノ瀬先生の書道パフォーマンスは、現地のテレビや新聞などでも大きく報道され、関心の高さが伺えます。

写真

 名古屋の伝統の技である「鳴海絞り」に、一ノ瀬先生によって揮毫された言葉。愛知・名古屋からイタリア・ミラノを通して世界へと発せられた、愛と平和のメッセージが一人でも多くの方に届くといいなと思うばかりです。

 今回の帰国報告会には、愛知・名古屋の各界から著名な方々が参加されており、私がこの場にいていいのだろうか...と、最初は思ってしまうほどの会でしたが、結果、たくさんの方とお話をさせていただける機会ともなり、お招きいただき本当にありがとうございました。

取材協力

キャッスルプラザ(名古屋・中村区)

地元グルメ堪能!方言満載!日本昭和村無料開放-第4回みのかも市民まつり2015

$
0
0

★やきそばからへぼまで・美濃加茂の地元グルメが満載
★日本昭和村でそんなものまで昭和演出!を発見
★美濃方言一覧で尾張との違いを感じられました

 この日だけは美濃加茂市の日本昭和村が無料開放され、地元グルメと美濃加茂市と縁のある自治体のグルメが満喫できる「みのかも市民まつり」に行ってきました。昭和村では「そんなものまで昭和演出か!」と思うものに出会い、美濃加茂方言のあれこれに地域性を感じ、そして、おいしいものをいっぱい食べてきました。もちろん市長も登場です。

写真

尾張と一緒?違う?方言がずらり

 2015(H27)年のみのかも市民まつりは、11月7日(土)8日(日)に開催されました。会場の日本昭和村に着きますと、早朝からすごい人。駐車場には地元企業などによる飲食ブースがずらりと並んでいるのですが、それぞれの店先に「方言」が掲げられているではありませんか。

 美濃加茂市はもちろん岐阜の美濃地域、美濃の中でも中濃にあたるわけですが、やはり美濃は「尾張が唯一心を許せる親友」といわれるだけあって、愛知の尾張地域でもよく耳にする言葉がたくさん。

写真

 「ぬくとい」「こわける」「ももた」「じょうぶい」「ちゃっと」「やぐい」「ざいしょ」このあたりは尾張民の私にもわかりますし、使う言葉ばかりです。しかし...。

 「わっち」「あんたんた」「がばり」「おだいじん」「まるかる」このあたりはまったく馴染みがありませんし、後ろの3つは意味すらわかりません。このあたりを使いこなせなければ、美濃っ子とは言えないのでしょうね...。

 【参考】
 わっち=わたし、僕、俺
 あんたんた=あなたがた
 がばり=画びょう
 おだいじん=お金持ち
 まるかる=丸くなる

日本昭和村がこの日は無料!

 日本昭和村は、2003(H15)年4月にオープンした、昭和30年代の里山をイメージして作られたテーマパーク兼公園兼サービスエリア兼道の駅で、名誉村長は中村玉緒さん。岐阜県が約220億円で建設し、民間の手によって運営されています。

 昭和グルメを味わい、昭和を追体験し、昭和を思い出させる乗り物に乗って、昭和な建物を見る。忙しい平成の世を忘れて、ふと昭和に帰ることのできる施設で、通常は830円、シニア600円、小人400円の入場料がかかります。

写真

 「昭和に帰る」といっても、昭和30年代の風景が基本なので、さすがに私たちの世代ですと、帰りすぎになってしまいますが、新たな昭和との出会いと考えると、レトロ感満載でいいですね。

 それにしても。美濃加茂市に「昭和村」が出来たことで、恵那市の「大正村」、犬山市の「明治村」と、この東海3県には「時代」の村が密集する形になりましたね。あ、あと伊勢市二見町には「安土桃山文化村」もありますね。

写真

 そんななかで、思わず「懐かしい!」と声をあげてしまったのが、ポッカの自販機です。1ヶ所だけ「pokka sapporo」という現在のロゴが掲示されていますが、全体はかつてのポッカの自販機のデザインそのまま。

 でもこれ、古い自販機なのではなくて、ペットボトルが売られているので今の仕様なんですよね。つまり、わざわざレトロデザインにしてるというわけですね。カタカナの「ポッカ」のデザインがほんと懐かしい。こういうところにこだわるメーカーっていいですよね。粋です。

 ポッカはサッポロと合併してポッカサッポロになっても「ふるさとナゴヤとともに」というイメージ展開を継続しているところを見ても、消費者のブランドへの思い入れをしっかり受け止めてくれていますよね。

写真

市長とのじゃんけん大会が大人気!

 もちろん、市民まつりですから美濃加茂市の藤井市長も登場です。市長が、地元放送局の現地からのラジオ生放送のなかで、この市民まつりにかける思いを話されていると、続々と人が集まってきます。全国最年少市長でイケメンとなれば、ご婦人方が一目見たいと集まってくるのはもう、至極当然のことですね。

 藤井市長は普段からラジオに出ていらっしゃる...といいますか、月1回ではありますが、レギュラー番組をもっていらっしゃいまして、毎週第1水曜日のお昼12時9分から「藤井市長の未来への挑戦」というタイトルで、美濃加茂市にスタジオをもつ地元ラジオ局「FMらら 76.8MHz」にて放送されています。FMららはアプリやパソコンでは国内外を問わず聴くことができるほか、この藤井市長の番組はYoutubeでも動画で配信されており、先ほどのご婦人方のようなご要望にお応えする形にもなっています。

 そして藤井市長によるジャンケン大会も!最終的に勝った方には、関係自治体のグルメ商品をプレゼント。また、参加者全員にも参加賞が配られていました。ハッピを着てブースでじゃんけんとは、ほんと、身近に感じられる市長ですね。

写真

おいしいものを見て回りましょう

 では、おなかが空いてきましたので、ぐるりと何が売られているかを見て回りましょう。やっぱり、この時期でこの地域といえば柿ですよね。箱単位で売られていまして、なかにはキャリーに何箱も積んで移動する方も結構いらっしゃって、ご自分で干すんでしょうかね?

写真

 美濃加茂市と縁のある、宮城県東松島市や和歌山県由良町、富山県氷見市からのブースもあり、伊勢海老がまるごと炭で焼かれていたりと、もうたまらないのですが、お財布と相談して、氷見うどんの乾麺を買いました。

写真

地元グルメ満喫です

 やっぱり、これを食べないとみのかも市民まつりは始まりませんよね。「美濃加茂やきそば」を食べましょう!これは、昭和29年からあったという美濃太田駅前のお店の味を復活させたもので、塩コショウと魚粉の効いたあっさりめの焼そばなのですが、ソースをあとがけすることで、2つの味が楽しめるようになっています。この魚粉が結構なアクセントになっていまして、他では食べられない美濃加茂ならではの味になっています。

写真

 続いては「醤油フランク」です。フランクといってもただのフランクではありません。JAめぐみの「明方ハム」のフランクです。しっかりと塩味の効いた、食べごたえのあるプレスハムのフランク。肉のうまみが広がり、ジューシーさがもう普通のフランクとは全く違います。

写真

 そして「美味しい珍味 へぼごはん」です。可茂森林組合によるもので、そう「へぼ」。ハチですね。このあたりでは炊き込みごはんにしてよく食べるものでして、八百津町のへぼごはんは幼虫だけなのに対し、美濃加茂市のへぼごはんは幼虫も成虫も入れるという違いがあります。

 さすが、成虫は噛んだときのシャリシャリ感が強いですよね。一方の幼虫は、噛んだときに甘みがじゅわっと。滋養強壮これでバッチリ。

写真

 ラストはスイーツを。地元の人気カフェ「ペパーミント」のチョコワッフルをいただきます。ふわふわワッフルにクリーム&チョコ。これはコーヒーが飲みたくなりますね。

写真

 あと、狙っていた「友禅ごはん」というものがありまして、これはかつて美濃加茂市の学校給食の人気メニューで、鶏そぼろと人参と卵がご飯の上に乗っていて、きざみのりがかかっているというもの。食べてみたかったのですが、やはり、美濃加茂の方にとってはソウルフードなのでしょうね。懐かしの味を求めて...あっという間に売り切れてしまったそうで、いただくことができませんでした。来年こそは。

 友禅ごはんは残念でしたが、美濃加茂エリアのおいしいものしっかりいただけました。やっぱり美濃加茂やきそばは、くせになりますよね。本当に独特で。ただ、ソースをいつかけるか、また、かけない派の人もいたりと、美濃加茂やきそばの食べ方は人によって結構違うのも面白い。

 みのかも市民まつりは、毎年この11月はじめの週末に開催です。日本昭和村も無料開放ですので、気になった方は来年ぜひ。

日本昭和村(岐阜・美濃加茂市)

こんな講演会見たことない!?吉村功さんが登場・ケーブルテレビ可児大感謝祭

$
0
0

★仮面ライダーやご当地キャラが続々
★元東海テレビアナウンサーの吉村功さんの講演会
★名実況・名言にまつわるエピソード&再現実況に大興奮

 岐阜県の可児市と可児郡をエリアとするケーブルテレビ局、CTKケーブルテレビ可児が11月15日(日)に開催した「ケーブルテレビ可児 大感謝祭」に行ってきました。キャラクターショーにイベントステージ、大抽選会に各社のブース、お食事コーナーなどが、普段は駐車場になっている場所に展開され、さらにCTKの局舎全体もイベント会場となり、周囲に特設駐車場を設け、さすが地域のテレビ局ですね。盛況でした。

 そのなかで、私が注目したのは講演会です。元東海テレビアナウンサーの吉村功さんによる「スポーツ放送の裏側」。まさにこれは「こんな講演会は今まで見たことない」「座席上の聴衆はもう泣いています」「時間よ止まれ!」という言葉を発したくなる講演会になること間違いなし!と思っていったら、そんな想像以上の講演会でした。

写真

さすがヒーローショーの集客力

 普段は駐車場となっている場所にステージが設営され、そのまえには大きな観覧スペースが。それがあっというまに親子連れで満員になってしまったのが、観覧無料の「仮面ライダー ゴースト」ショーです。やはりこういったショーの集客力はすごいですね。あまりの大人数ぶりに、客席側を走り回る悪役がかなり気を遣った動きをしていたのが印象的でした。

 ステージではまずオープニングアクトとしてダンスステージ、幼稚園児によるかわいい歌とダンス、さらにはいつもCTKのコミュニティチャンネルで登場するキャスターや出演者がオールキャストで登場する「CTKメディアオンステージ」が繰り広げられ、もちろん、CTK12チャンネルで生放送されました。

写真

ご当地キャラもたくさん登場

 仮面ライダーゴーストだけでなく、ご当地キャラもたくさん登場。まずは可児市から「バラんまる」に、御嵩町の「ミーモくん」、JAめぐみのからは「トレミちゃん」が登場。さらにはNHKから「どーもくん」も。

 バラんまるは、先日の産業フェアin可児では、かなりアクティブな動きをしていて、なかなか写真に収めることができなかったのですが、今回はゆったりのんびりと。なぜか、NHKブースのおかあさんといっしょ「ポコポッテイト」の面々と一緒に座って、仲間のような顔をしていたところを激写しました。

写真

 いやいや、その位置は世界観が違う!(笑)そうこうしてしたら、どーもくんがその位置に。そうです、どーもくんが正解ですね。いや、NHKというチャンネル括り的には正解だけど、世界観としてポコポッテイトとどーもくんが一緒なのかどうかはわからないか。

写真

 そしてこのキャラを忘れてはいけません、CTKの「ななちゃん」です。おなかに「12」と書いてあるのにななちゃん。なぜそうなってしまったのかというと、アナログ放送の頃はCTKのコミュニティチャンネルは「7」だったんですよね。なので、7チャンネルのななちゃんで、おなかにも「7」のマークをつけてたんです。

 ところが、地デジ化によってCTKのコミュニティチャンネルは「12」に。名前はななちゃんのまま、おなかの数字が「12」に変わってしまったのです。

 なお、現在CTKでは地デジで「7」は使われていないので、コミュニティチャンネルを「7」のままにすることも可能なような気がするのですが...。この地方で7チャンネルといえば三重テレビですよね。実はCTK、アナログの頃は三重テレビを配信しており、地デジ化によって再送信の許諾が得られずに配信が終了してしまっているのです。ところが、再送信の協議は続けているということで、いつの日か三重テレビを配信するために、「7」は空けている...の、ですよね?ね?

写真

まだまだ催し満載

 会場にはお食事コーナーが設けられ、ラーメンやうどん・そばに玉せん、団子、地元で人気のパンなどが販売されていて大行列となっていました。売り切れ商品も出ていたなか、うどんとラーメンをいただけました。

 さらに会場には、さきほどのNHKや、ファミリー劇場といったブースもあり、クジでプレゼントなどが。ファミリー劇場の新番組案内をもらったのですが、その目玉が「欽ドン!良い子悪い子普通の子」。このあたりもケーブルテレビならではですね。時空を超越しています。

 社屋内では、アナウンサー体験にキッズコーナーなども。そしてお昼からのステージは、ケーブルテレビ局であるCTKと、コミュニティFMラジオ放送局であるFMららのコラボが展開、ケーブルテレビとFMラジオで同時サイマル生放送され、ローカルメディアミックスが繰り広げられていました。

写真

元東海テレビアナウンサー吉村功さんの講演へ

 午後1時、3階のホールではじまったのが、数々の名実況・名言で知られる、元東海テレビアナウンサー吉村功さんによる講演「スポーツ放送の裏側」です。会場は先着100名とのことでしたが、時間には満席に。

 東海テレビを定年されて14年、定年後も2004(H16)年までは嘱託アナウンサーとして残られていらっしゃいましたよね。「若い人には『お前誰なんだ』と言われそう」と謙遜されていましたが、今でも岐阜の県域局で活躍されており、実況をはじめ取材のようすを見聞きすることは多いはずです。

写真

 スポーツ放送の裏側というテーマで、笑いを織り交ぜつつ吉村功さんが東海テレビの入社の経緯から、初めての全国実況となったボクシングでのエピソードなどが展開されていき...。

 いよいよとっておきの、名実況の話へ。今から20年前の1994(H6)年10月8日の「10.8決戦」。もうこれは吉村アナの代名詞ともなっている試合ですよね。中日対巨人、ナゴヤ球場、勝ったチームがリーグ優勝という試合。試合後のエピソードが衝撃でした。

 さらに、ネット上で吉村功さんの最も有名な名言として知られる「こんな試合は今まで見たことない!」が出るに至った経緯、そしてその再現実況!これはしびれましたね。まさか、生でその言葉を吉村さんから聞けるとは!

 名言実況の再現は続きます。1998(H10)年の名古屋国際マラソン。高橋尚子選手が結果として日本最高記録を樹立した大会なのですが、その予兆から、これは日本記録の実況になるかもという期待、そして思わず出てしまった「時間よ止まれ!」もうたまりませんね。

 他にも、野球中継はもちろん、競馬中継の裏話なども満載であっという間の1時間でした。

写真

現在の吉村功さんの話でまたもや感じた可児の位置づけ

 現在、吉村功さんはお住まいになっている岐阜県の県域放送局・ぎふチャン(岐阜放送)で活躍されており、普段から岐阜県内のスポーツを隈なく取材され、週に1度、月曜の午後6時30分から注目選手、監督、コーチのインタビューを交えて1時間半に渡って放送しているスポーツワイド「吉村功のスポーツオブドリーム」を担当されているのですが...。

 吉村功さんの紹介ポスターも「現在はAM岐阜ラジオで」、そして紹介アナウンスも「現在はAM岐阜ラジオで毎週月曜18:30から」と紹介。吉村さんが「ぎふチャンラジオ」と言い直していました。「AM岐阜ラジオ」という局名は、2007(H19)年9月30日まで使われていたもので、もう8年も経っているのですが...。でもそれは仕方のないことなのかも。

写真

 吉村さんも講演のなかで、岐阜県のスポーツ動向についてお話されたあと、ご自身のラジオ番組「スポーツオブドリーム」の話に。ところがそこで一言「ひとつ問題がありまして、可児でぎふチャンラジオが聞けるかという話なのです」と。

 そうなんですよね。ぎふチャンラジオはこの可児・御嵩エリアではフェージングが昼夜問わず強く、夕方以降はさらにそこに同一周波数局の混信もまざってきて、電波でクリアに聞くことは難しいんですよね...。今はradiko(ラジコ)でクリアに聞けるのですが、「存在しているにもかかわらず聞けない」という感覚を長年植えつけられてしまったものを払拭するのは、なかなか難しいことなのでしょうね。

 講演会が終了し、全体のイベントのラストには、人気の家電製品が当たる大抽選会もあり、最後まで多くの人で賑わった、ケーブルテレビ可児大感謝祭でした。

 それにしても、吉村功さんの講演会は、いろんなエピソードが聞けるだろうな...と思ってはいたものの、まさか再現実況や再現アナウンスを聞くことができるとは思っていなかったので、ほんと、興味深かったです。他にも、わずかな時間で提供クレジットとニュースを読み上げる「ニュースポスト」の再現や、「JOFX-TV 東海テレビ放送です」というコールサインの読み上げも、放送好きにはたまらないものでした。吉村さんの名言を借りると、1時間で終わってしまうなんて「なんだか腹立たしいですね」。

 古舘伊知郎さんのF1実況を見て驚いたという話や、権藤博さんの超絶解説話、星野派落合派の話、どれも最高のあっという間の1時間でした。

CTKケーブルテレビ可児(岐阜・可児市)

地域にラジオ局が存在する意味とは...商業施設と共同でステージ初開催

$
0
0

★小規模ラジオ局がメディアとして地域のためにできること
★県庁所在地から離れた地域だからこそ
★ステージの位置を間違えた...と思えるほどの想定以上の盛況

 昨今、ラジオ業界の収益構造が厳しいという話は、多くの人が耳にされていると思います。都道府県単位のエリアをもつ「県域」や「広域」のラジオ局でさえ厳しいと言われているのですから、市町村単位で同様の商売をしているコミュニティFM放送局は、その厳しい局よりもさらに省力化・少人数で回さなければならないのが現状です。

 そんな状況にありながら、地域にラジオ局があることの良さを少しでも地域の人に感じてもらいたい、「災害時のラジオ」だけでなく、普段から「地域ラジオがあると面白いね」と感じてもらうには...を模索しているコミュニティFM局のイベントを取材しました。

 放送局にとって、初開催となったイベントのレポートです。

写真

県庁所在地から離れた地域とメディア

 岐阜県でありながら名古屋圏のベッドタウンとなっている可児市、古くから宿場町として栄えた美濃加茂市と御嵩町など、岐阜中濃地域をエリアとしているコミュニティFM局「FMらら」は、2012(H24)年7月に開局しました。設置された最も大きな理由は災害時対応。かつて死者が出てしまった大雨災害の際に、県庁所在地である岐阜市からも、広域放送局のある名古屋市からも遠く離れたこの地の情報発信が、ままならなかったことからです。

 開局から3年が経過し、実際に災害時には特番対応を行い、訓練放送も市町と連携して実施、さらに、独自のアプリを専門会社と共同開発したことで、電波の届かないところでもラジオ放送が聞けるようになりました。ただそれだけでなく、災害情報を即座にスマホへとプッシュ通知できる仕組みを構築、地元自治体の広報もあり、「災害時はFMらら」というイメージは地域に広く定着しました。

 しかし、ラジオ局は災害時だけのために存在しているわけでもなく、普段から地域の経済に貢献し、その上で営利企業として黒字を出さなければなりません。FMららは、これまでにも、地域のイベントや、ショッピングモールのイベント会場から生放送といった活動は行ってきたのですが、この秋、さらにもう一歩踏み込んで、地域のためのイベントを自ら開催する運びとなったのです。

写真

ショッピングモールとの共催「キッズダンスフェスタ」

 11月21日(土)、FMらら(FMラインウェーブ株式会社)と、ユニー株式会社のアピタ御嵩店を核とする地元のショッピングモール「ラスパ御嵩」が共同で設置した「RAraraダンスフェスティバル事務局」によって「第1回RAraraダンスフェスタ」が開催されました。

 ラスパ御嵩は、かつてタイルメーカーの工場があった場所に2008(H20)年にオープン。ラスパとはフランス語の「Raffine(洗練された)、Sourire(ほほえみ)、Parc(広場)」からの造語で、「笑顔の人々が集まる特別な場所」を意味しています。

 テナントに話題の店が多く、特に若い客層の需要にこたえるショッピングモールとして人気を集め、この御嵩をモデルに「RASPA(ラスパ)」は、愛知県東海市「ラスパ太田川」、石川県白山市「ラスパ白山」と展開。

 そんなラスパ御嵩を会場として、FMららとの共催で開催された「第1回RAraraダンスフェスタ」。「RArara」はラスパの「RA」とららの「rara」から名づけられたものでした。

写真

地元に縁のある方が続々登場

 第1回RAraraダンスフェスタには、11組の地元キッズダンスチームが参加。中学生以下のみからなるダンスグループによるコンテストです。そのステージの前には、イベントとして楽しめる催しが。

 まずは、ミステリックSHINYAさんによるマジックショー、マジックと言うよりもイリュージョンショーと言った方がいい大仕掛けなマジックに、観客の子どもたちは釘付けです。

 続いては、FMららでパーソナリティも務めておられ、国内外で演奏活動を展開されているギタリストのトム兼松さんと、トロンボーン奏者のともぴょんさん、ボーカリストのかおりさんによるセッション。子どもたちが反応できる楽曲も多く、盛況でした。

写真

 いよいよ、第1回RAraraダンスフェスタの開幕です。まずは地元可児市在住のダンサー・りちぎさんによるパフォーマンス披露。ステージ狭しと繰り広げられるダンスは圧巻。会場からも大きな歓声です。

写真

発表の場としてのダンスフェスタ

 ダンスフェスタは、厳正に審査が行われるコンテスト形式。ダンサーのりちぎさんに加え、ラスパ御嵩、ケーブルテレビ可児、FMららからそれぞれ代表者が審査。創作力、技能力、表現力、構成力、印象点をそれぞれ算出します。

 子どもたちのダンスは、かわいらしいものからクールなものまでジャンルも様々。年齢層も幅広く、本当に小さなまだ小学校入学前のお子さんから、中学生まで、多種多様なダンスが繰り広げられます。

 事前にラスパ御嵩の店頭や、FMららの放送で告知していたものの、想定していた以上の観客に「ステージ設営の位置をもう少し後ろにすればよかった」という状況に。子どもたちのダンスには惜しみない拍手が贈られました。

写真

 もちろん、子どもたちの親世代である若い夫婦というラスパのターゲット層の来客や、そのおじいちゃん・おばあちゃんの来客を見込んでという、商業的な側面もありますが、その一方で、「子どもたちがダンスを披露する場を提供したい」という思いからの、地元にラジオ局があることの「良さ」を感じてもらうことも、放送局としては大きな目的だったとのこと。

 溢れるほどの観客という結果は、その観客の皆さんが楽しんでいただけたことはもちろん、ダンスを披露した子どもたちにとっても、「これだけの多くの人の前でダンスができる」という、そんな場を提供することができたことが嬉しかったと、関係者の方の声。

 そして大賞、準グランプリ、グランプリの発表。チーム名の発表がある度に、子どもたちは歓声をあげ大喜びする様子を見て、放送局とショッピングモールの関係者も大喜びの様子でした。

写真

地域メディアがミックスのステージ

 県庁所在地から離れた場所だからこそ、地元のイベントを様々な形で応援したいと、共催のラジオ局だけでなく、地域メディアがこのイベントに協力、イベント制作を手がける可児市の株式会社トイ・ファームと、御嵩町と可児市をエリアとするケーブルテレビ局の株式会社ケーブルテレビ可児が協賛。

 トイ・ファームの手により、スムーズなステージ運行が行われ、イベント会場のMCと、ラジオ生放送の切り替えも自然に。FMららでは、この「RAraraダンスフェスタ」のもようを午前10時30分から午後3時まで4時間30分の生放送特番として放送。ただ、ラジオではダンスの模様が伝えられないため、それぞれのチームがダンスの披露をしている間、事前にインタビューをした子どもたちの声を流すという構成で番組が放送されました。

写真

 さらに、子どもたちが自分たちのステージを、改めてテレビで見られたほうがいいよねと、ケーブルテレビ可児がステージを収録。年末特別番組として12月26日(土)から31日(木)までの6日間、毎日午後2時と午後8時に1時間の枠で放送するとのことです。

写真

 地域の経済に貢献し、地域の子どもたちに発表の場を提供する。地域の小さなコミュニティFM放送局が、ショッピングモールと組んでこのイベントの開催に漕ぎ着けるには相当な苦労があったと思います。地元企業による地域のショッピングモール、地域のラジオ局、地域のイベント会社、地域のケーブルテレビ局がひとつになって、子どもたちに「夢」を届けたいという思い。果たして届いたのでしょうか...。その答えは、子どもたちの歓声だったのではないでしょうか。

 「地域にラジオ局があって良かった」と思ってもらえることを、災害時以外にもどれだけできるか。苦しいといわれるラジオ業界ですが、地域の人や会社が集まることで、それが形になる。一つのモデルケースとしてレポートしました。

取材協力

ラスパ御嵩(岐阜・御嵩町)

地元の人が行く鳥羽の食事処でぜいたくに牡蠣を焼き&フライで-ふる里館

$
0
0

★定食屋さんのような雰囲気・出てくるものがさすがの海の幸
★賑やかで気さくで楽しい雰囲気の中
★大きくてぷりぷりな牡蠣に満足していたら「これはまだまだだよ」って!?

 この秋はありがたいことに、三重県の鳥羽での取材の仕事をいただきまして、大好きな三重県でのお仕事ということで、それ自体にテンションが上がっていたのですが、昼食で連れて行っていただいた食事処にびっくり。

 ぷりっぷりの大きな牡蠣をいただいて大満足していたら、「いやいや、この季節はまだまだ」って、さすが本場は違いますね!ええ、ズバリ「オイシイもの食べたよ!」なレポートです。

写真

観光客だけでなく地元の方も訪れる「ふる里館」

 お邪魔したお店は、ミキモト真珠島の対岸にあり、近鉄鳥羽駅から歩いて4分で行ける交差点か角にある「ふる里館」。午後1時過ぎに訪れると、手前のテーブル席にはたくさんのお客さんが。

写真

 奥には座敷席がありまして、一見、定食屋さんのような雰囲気なのですが、これが、地元の新鮮な食材をいただける人気店なのです。壁には色紙もずらり。よく見ると、テレビ番組の取材なども多く訪れているようです。

写真

ホクホクの焼き魚&味噌汁に立派な海老が!

 今回は常連さんに連れて行っていただきまして、まずは「焼きはいくつ?、フライはいくつ?」と聞かれ、何のことかと思ったら、この季節ですからね、鳥羽の牡蠣です!期待が高まります。その前に...。

 運ばれてきましたのは、ご飯と味噌汁とお漬物、そして焼き魚です。この魚がまた、ホクホクの焼き加減で、身がしっかりと詰まってて食べごたえがすごい。地物の洗礼をまず受けます。さらに...。

写真

 お味噌汁がもう、最高ですね。しっかりと濃い赤出汁に、三重といえばそう、あおさがたっぷり。さらに、立派な伊勢海老が身ごと頭ごと!そこから染み出たダシのうまさがもう、赤味噌と相俟ってたまりません。この時点でもう最高の焼魚定食なのですが、メインディッシュはこれから。

写真

ふっくらサクサクの牡蠣フライ

 メインディッシュの一つ目は、牡蠣フライです。まずその大きさにびっくり。フライになっているのにこの大きさとは?という感じで、タルタルソースやソースとあわせて、キャベツの千切りと一緒にご飯を口に頬張れば、もう、ご想像どおりの味です。

 衣は揚げたてサクサクななかから、牡蠣のジューシーさがジュワっと。うまみがあとから口じゅうに。

写真

何もつけなくて焼き牡蠣!

 いよいよ、焼き牡蠣です。殻ごとドーンと大迫力。でも...殻が大きいだけで、中の身はどうかな...と思って、牡蠣の殻を開けると...。

写真

 何これ、全然縮んでない!ふっくらと焼きあがっています。味付けは自然の海の塩味だけでそのままいただきます。

 潮の香りと牡蠣の風味がもうね。あー、幸せです。牡蠣好きにはもうこれはたまらないですよ。さすが鳥羽、さすが本場、さすがふる里館。

写真

 「いやー、ほんと、さすが鳥羽の本場だけあって、牡蠣、大きいですね!」と言うと、ご主人から驚きのコメントが。

 「まあ、うちは、いい牡蠣仕入れてるからね。でも、今の牡蠣はまだまだ小さい方だよ、2月になったら今と比べ物にならないよ~。」

 なんですと?2月の鳥羽の牡蠣は、これと比べ物にならないとは、一体、どんな牡蠣が出てくるというのでしょう。あーまた、2月にも来たい。

 最高のお昼ご飯でした。にもかかわらず、地元価格で驚いてしまうほどお値打ちなんです。もちろん、これだけのお店ですから、昼間は大人気で混雑していますので、訪れる際には、カツカツのスケジュールではなく、余裕をもって行ってみてください。

 他にも、お刺身や煮魚、人気の海老フライに貝づくしとバラエティに富んだメニューがありますので、オススメです。でもやっぱり、冬季限定の牡蠣、さらに2月、狙い目です。

ふる里館(三重・鳥羽市)

どなたかのお屋敷?贅沢空間でスイーツを気軽に...欧風菓子喫茶LOBO

$
0
0

★鳥羽・まるで高級別荘のような「欧風菓子喫茶」
★調度品もソファーも優雅にゆったりなのに価格は...あれ?
★年明けにはスイーツコースが登場予定

  鳥羽の中心部から安楽島方面へと車で坂道を上っていくと、思わず「えっ、これってどなたかのお屋敷の敷地じゃないの?」という入口に「LOBO」と書かれた看板があります。その先には、こだわりのケーキがいただける喫茶店があるはずなのですが...。入口からは建物は見えません。

 しばらく車で進んでいくと、建物が見えてきます。しかし、やはり洋風なお屋敷にしか見えません。喫茶店とはいえこれは敷居が高そうだなあ...と思ったらとんでもない!こんなお手軽価格で、このリッチ気分。伊勢志摩鳥羽観光の際にはぜひとも立ち寄りたいスポットです。

写真

調度品も景色も見事でリッチな気分

 どう見ても、どなたかの別荘かと思える玄関を開けると店員さんがお出迎え。スリッパに履き替えて、絨毯張りの床を歩いてリビングへ向かうと...、目の前に広がる大きな窓からは、緑豊かな自然の風景が飛び込んできます。

 暖炉があって、調度品も立派で、ソファーもふかふか。「これが...喫茶店?」と一瞬思うのですが、振り返るとそこにはケーキのショーケース。

 季節によって品揃えは変わりまして、このときは、和栗のモンブランに、苺のムース、インゴット、ベイクドチーズケーキなどが並んでいたのですが、値札を見ると300円台、400円台と普通の価格。そう、この価格にプラス、コーヒーなどのドリンク代、それで、このリッチな空間で、贅沢な時間を味わえてしまうのです。

写真

お店のBGMは自然の音

 クラシックでも聞こえてきそうな、洋館のような雰囲気が漂っているのですが、BGMはかかっていません。しかし、聞こえてくる音があります。それは、風に揺れる木々のさざめき、鳥のさえずり...。

 そうなんです。お店の方に伺いましたところ、自然の音を楽しんでいただくために、わざとBGMをかけていないのだそうで、目を閉じると、時が経つのを忘れてしまいそうです。

おすすめはインゴット

写真

 そんなLOBOのケーキショーケースのなかで、注目は「インゴット」です。金塊という名がついていますが、色は見事に輝くチョコレート色。チョコレートケーキかな?と思ったらびっくり。まるで、生チョコをそのまま食べているかのような濃厚さ。口のなかに広がる、とろけるチョコレートと芳醇な風味。

 実は、ラム酒と赤ワインが入っているのだそうで、チョコレート好きにはたまらない逸品。少しずついただきながら、コーヒーにも紅茶にもぴったり、よく合います。

2016年登場予定のスイーツコース

 2013(H25)年11月にオープンしたこの「欧風菓子喫茶LOBO」は、これまでコーヒーやホットチョコ、紅茶といった飲み物と、ショーケースのケーキをいただけるお店という形だったのですが、新たにスイーツオンリーのコースを始められるとのこと。

 まだ始まっておらず、来年(2016年)から登場とのことなのですが、取材ということで、いただくことができました。役得です。

写真

 最初に出てくるのは、毎月変わる季節のケーキとフルーツ、シャーベットがのったプレートです。ケーキがおいしいのはもちろんですが、シャーベットの濃厚さにも驚きですね。フルーツをそのままいただいているかのようでした。

写真

 続いて、さらに一品としてのシャーベット。このときはシャンパンを使ったもので、香りがたまりませんね。ここで一度、口の中をさっぱりとリセットしたら...。

写真

 そう、看板メニューのインゴットです。コースではカットされたインゴットにクリームが。思わず舌までとろけてしまうのではないかと思えますねこれは。

写真

 最後は、お好きな飲み物と、焼き菓子と、ここまでがセットになっているのがスイーツコースなのですが...。

 お値段が、1,500円。

 思わず、耳を疑ってしまいました。これは驚きです。

あのスイーツメーカーの喫茶部門だったのですね

 さて、お店の名前になっている「LOBO」ですが、これはシートン動物記の「狼王ロボ」から来ていまして、ロボといえば、狼である誇りを最期まで守り続け、そのロボの群れにいた唯一の雌が「ブランカ」。

 鳥羽でブランカと聞いて、ピンと来る方も多いと思いますが、三重県では普段から愛されている貝の形をしたマドレーヌ「シェルレーヌ」を製造している会社の名はブランカ。ここはその、ブランカの喫茶部門だったのです。

 せっかく、鳥羽までお越しくださったのなら、ゆったりとした時間を大切な人と過ごしてほしい、いい思い出を作って欲しい、そんな思いからのお店なのですね。だから、これだけ「特別な高級感」があるにもかかわらず、価格は普通の喫茶店と変わらないと、そういうわけだったのですね。

 大切な人との時間を過ごすのにもぴったりですし、あわただしい観光の合間に「ほっ」と、旅の疲れを癒すこと間違いなしです。伊勢志摩鳥羽観光の際には「欧風菓子喫茶LOBO」まるで高級な別荘のような、まさに隠れ家といえるでしょう。おすすめです。

欧風菓子喫茶LOBO(三重・鳥羽市)

ワイドFMスタートで交錯する大阪のFM電波...県域VS広域・エリアの違いは何の違い?

$
0
0

★AMラジオの番組がFMでも聞ける「ワイドFM」の背景にあるエリア問題
★大阪府だけがエリアの既存FM局 VS 近畿2府4県エリアのワイドFM
★V-Lowマルチメディア放送も加わって大阪のFM電波は混沌状態

 AMラジオ局の放送内容がそのままFMラジオでも聞ける「ワイドFM(FM補完中継局)」、東日本大震災においてラジオの重要性が再認識されたものの、増え続ける都市雑音によるAMラジオが聞きづらい問題、災害時のAM送信所の脆弱性などを解決するために、AMラジオ局がFMでも放送をするという仕組み、それがワイドFMです。

 ワイドFM一番乗りは2014(H26)年12月1日、富山の北日本放送と愛媛の南海放送でした。昨年10月1日には名古屋の2局、12月7日には東京の3局も開始し、いよいよ大阪の3局もこの春に開始の予定となっており、1月12日よりフルパワーでの試験電波が発射されています。

 AMラジオがFMでも聞けるようになる。一見、単純に見えますが、その背景には、AMラジオ局とFMラジオ局の「放送エリア格差問題」があります。特に大阪は、この「格差」をどうクリアするのかに注目していました。実際に送信アンテナを見てみますと、格差の調整の痕が見て取れました。大阪のFM電波が発射されている生駒山と飯盛山に行き、実際に見てきました。

写真

ワイドFMのアンテナを見てみます

 大阪のAMラジオ局3社によるワイドFMの電波は、大阪府と奈良県にまたがる生駒山の山頂から発射されます。標高642メートルの生駒山には、かなりの数の送信塔が建っており、テレビ放送を始めざまざまな電波が発射されています。また、山頂には遊園地があるため、遊具と送信タワーが混在した状態です。

 ワイドFMの電波が出るのは2ヶ所から。まず、93.3MHzの朝日放送(ABC)は、自社の送信塔から単独での発射となります。

写真

 そして、90.6MHzの毎日放送(MBS)と91.9MHzのラジオ大阪(OBC)は、毎日放送がかつてアナログテレビ放送の電波を出していた送信塔から共用アンテナでの発射となります。

写真

 毎日放送は、送信局舎を建て直しており、局舎外観には大きく「MBS」のロゴと、表札には「ラジオ大阪生駒送信所」の文字もあります。

写真

MBSのテレビはV-Lowと同じタワーに

 ちなみに、毎日放送はテレビの電波はこの送信塔からは出しておらず、読売テレビの送信塔を共用しています。つまり、毎日放送はワイドFMは自社鉄塔、テレビの電波は読売テレビの送信塔を間借りする形となっており、読売テレビの送信塔のふもとには毎日放送の表札もあります。

写真

 さらに、その読売テレビの送信塔には「V-Lowマルチメディア放送」と思われるアンテナも設置されています。V-Lowマルチメディア放送とは、地方ブロック単位の新放送サービスで「i-dio」という愛称が名づけられ、こちらもこの3月より東京・大阪・福岡での放送を開始する予定となっています。

写真

 i-dioが使用する周波数は、ワイドFMの上にあたる99MHz~108MHzとなっており、ここからは105.428571MHzでの放送となります。

 ちなみに。このV-Lowが地方ブロック単位での放送なのに対して、全国単一放送がV-Highでして、「NOTTV」というサービス名で放送が行われています。生駒山では関西テレビの送信塔から電波を発射していますが、NOTTVは6月末に放送を終了することが発表されています。

写真

AMとFMの「放送エリア格差」とは何か

 このように、生駒山の山頂からはテレビ、ワイドFM、V-Low(i-dio)、V-High(NOTTV)と、様々な電波が発射されているのですが、ここには、NHK-FM、FM OSAKA、FM802の送信アンテナはありません。

 かつては、NHK-FMのアンテナがあったのですが、現在は生駒山の半分以下の高さしかない山に移転させられているのです。FM電波は、標高が高ければ高いほど有利に遠くまで飛びます。遠距離受信を好む人のなかでは、出力よりもまず標高という声も多いほどです。なぜ、NHK-FM、FM OSAKA、FM802の送信アンテナがここにないのか。それが、AMとFMのエリア格差です。

写真

 全てのAMラジオ放送局がそうというわけではなく、東京、名古屋、大阪など一部のAMラジオ局が、複数の県にまたがる「広域放送」を認められています。

 東京のTBSラジオ・文化放送・ニッポン放送は関東1都6県、名古屋の東海ラジオ・CBCラジオは東海3県、大阪の毎日放送・朝日放送・ラジオ大阪は近畿2府4県を放送エリアとして免許が与えられています。

 一方でFMラジオ局は、例外もありますが、原則的に、ひとつの県しかカバーできない「県域局」という扱いになっているのです。なので、東京のTOKYO FMとJ-WAVEは東京都だけ、名古屋の@FMとZIP-FMは愛知県だけ、大阪のFM OSAKAとFM802は大阪府だけ、なのです。

写真

 NHK-FM、FM OSAKA、FM802の送信アンテナは、標高315メートルの飯盛山に設置されており、アンテナは北東、北西、南西の3方向にしか設置されておらず、大阪府の外にはあまり飛ばないように設定されています。

ワイドFMの条件

 ワイドFMがスタートするにあたって、当初は「広域局」であることを理由に、東名阪のAMラジオ局は、既存の県域FM局の電波を上回る、強力な出力による放送を望んだのですが、それをやられては既存FM局はたまったものではありません。

 これまでは、「広域だけれども音が悪いAM」と「県域だけれども音がいいFM」でバランスが取れる格好になっていたものが、「広域で音も良くてFMでも聞けるAM」と「同じ条件で県域でしか聞けないFM」では、あまりにもFM局の歩が悪くなってしまいます。

 そこでワイドFMは、いくら広域局であっても、既存の県域FM局の条件を上回る電波の発射はできないということになりました。

 東京では、東京タワーからTOKYO FMが10kW、東京スカイツリーからJ-WAVEが7kWでの放送となっており、ワイドFMはスカイツリーからの発射となったために、同条件の出力7Kwでの放送となりました。

 一方の名古屋は、東山タワーから@FMとZIP-FMが10kWでの放送を行っていたのに対し、ワイドFMは三国山からの放送とし、出力は東京の事例を適用し、東京タワーの10kWに対しての、スカイツリーの7kWと同じ位置づけで、出力7kWに落ち着いたのでした。

写真

FM COCOLOという存在

 ところが、大阪にはもうひとつ、違う電波の出し方をするFM局があるのです。FM COCLOです。FM COCOLOは、一般のFMラジオ局とは違い「外国語放送」という免許になっているため、県域の原則から外れており、放送免許エリアは「大阪市・堺市・東大阪市・関西国際空港・神戸市・尼崎市・京都市・奈良市」と、2府2県にまたがっているため、大阪府外にも電波を届けなければならず、この生駒山に送信所が設けられています。

写真

 しかし、山頂にあるわけではなく、70メートルほど下ったところから、全方向に向けて10kWで電波を発射する格好となっており、名古屋でも容易に受信をすることができるほど良く飛んでいます。県域のFM局とは電波の飛びは比べ物になりません。

写真

 さらにややこしいのは、FM COCOLOは企業としては清算されており、現在は県域であるFM802の「第2チャンネル」扱いとなっていることです。FM802は、県域の802と外国語で準広域のCOCOLOの2つを持っているのです。

結果として4種類のFM電波が発射されることに

 この春から、大阪では4種類のVHF帯放送電波が発射されることとなります。

・大阪府県域放送(NHK-FM、FM OSAKA、FM802)
 ...標高約310m、出力10kW、ERP25kW
・ワイドFM(MBS、ABC、OBC)
 ...標高約635m、出力7kW、ERP11kW
・外国語放送(FM COCOLO)
 ...標高約565m、出力10kW、ERP20kW
・V-Lowマルチメディア放送(i-dio)
 ...標高約635m、出力10kW、ERP26kW

※ERP...実効輻射電力(一番強く出ている方向の電波の強さ)

写真

※この図の角度は目測です。標高はタワーを含みません。

 まず、何のしがらみもなく、近畿ブロックの広域放送である「V-Lowマルチメディア放送は、生駒山の山頂から、4方向すべてに出力10kW、ERP26kWの高出力で電波が出されます。

 注目すべきは県域FM局とワイドFMのアンテナ方向です。どちらも3方向への電波発射なのですが、大阪の県域FM局は、南東方向への電波が一切出ていないのに対し、ワイドFMは南西方向向けのアンテナを南南東に曲げることで、3面でありながらもほぼ全方向に電波が出せるように調整されています。

 なぜ4面ではなく、3面で調整なのか、きっとこの面数も、ワイドFMは既存の県域FM局を超えてはならないという部分が影響しているのかもしれません。もしくは、神戸と京都をしっかり押さえたいという、局側の意識の現われかもしれませんが、真相はわかりません。

写真

 ただ、明らかに言えることは、同じ3面アンテナであっても、標高635m・7kWのワイドFMと、標高310m・10kWでは、電波の飛びは比べ物になりません。

 それを象徴するのが、生駒山での電波の受信状況です。生駒山で名古屋のFMラジオを、特殊ではない普通のラジオで受信してみますと、タワーの高さも込みで、標高約225m・10kWのZIP-FMはまったく受信できない一方で、標高約705m・7kWの東海ラジオは、驚くべきことに、ロッドアンテナを伸ばさなくても完璧に入ります。信号強度5です。もはや地元局並です。

写真

 この春スタートする、大阪のMBS、ABC、OBCのワイドFMはきっと、広範囲で受信できるであろう一方で、FM OSAKA、FM802が、現状のまま黙っているのかどうかが注目されます。

 「送信アンテナを見ると、政治が見える、利権が見える」と言われますが、大阪のFMほど、象徴的に視覚的に「何らかの力のアンテナへの反映」を見ることができるところは、他に無いかもしれません。

 今後はワイドFMが全国に拡大し、中継局が設置されていくとともに、アンテナによる利権制御とは別のもう一つの方法、「意図的に混信させてエリアを狭める」という制御も出てくる可能性もありますので、今は受信できても...ぬか喜びになることも想定しておく必要があります。

関連グッズ

SONY FM/AMハンディーポータブルラジオ ICF-P36
ワイドFM対応ラジオ、FMでAMラジオを。

生駒山(大阪・東大阪市/奈良・生駒市)


遊びながら科学のプロセスを体感・ポケモン研究所...さすが旧・科学テレビ

$
0
0

★いくつかのデータからモンスターボールの中のポケモンを当てる
★ポケモン研究所オリジナルグッズ満載
★そういえばポケモンを放送しているテレビ東京はその昔...

 昨年夏、東京の日本科学未来館で開催されていた新感覚・科学アトラクション展「ポケモン研究所~キミにもできる!新たな発見~」が、名古屋市科学館で3月6日(日)まで開催されています。まだちょっと早いかな...と思いつつも、1歳6ヶ月になる娘と行ってきました。

 「物事を科学的に捉える」訓練ができるアトラクションとなっていまして、調査して得られたいくつかのヒントから、ポケモンを当てるのがミッションです。モンスターボールのなかにいるポケモンを、出さずに見分けることができるでしょうか?

写真

ポケモン研究室へようこそ

 ポケモン研究所は、3つの研究室からなっています。ポケモンを様々な角度から調査して、要素を発見するのがポケモン研究所です。所長はドクター・J。第一研究室は「博士からのミッション」。

 ミッションとは、「受け取ったモンスターボールの中にいるポケモンを突きとめること」です。

写真

 モンスターボールは3つから選べます。難易度順に、「モンスターボール」「スーパーボール」「ハイパーボール」。それぞれ実際にモンスターボールを手にしてスタートです。このモンスターボールがよくできていまして、リアル感ありますね。ああ、こんな感じのボールなんだ!って思えてきます。

写真

12種類のマシンでデータを収集

 モンスターボールのなかにいるポケモンについて、調べることができるマシンが12あります。

・足あと収集マシン
・シルエット撮影マシン
・りんかく撮影マシン
・拡大観察マシン
・付着物分析マシン
・高さ測定マシン
・重さ測定マシン
・外見分析マシン
・進化回数確認マシン
・鳴き声確認マシン
・わざ確認マシン
・ポケモンずかん検索マシン

写真

 すべてが使えるわけではなく、基本的にはこのなかから4つのマシンを選んで使って調べます。(この日は平日ということもあり7つのマシンが使えました)

 わが家は3人家族でチャレンジ。それぞれモンスターボール、スーパーボール、ハイパーボールを持って研究室へ。

写真

体力のいるマシンも!

 それぞれのマシンは、モンスターボールをセットするとすぐに反応します。どれもよくできていまして、シルエットも見えるようで見えなかったり、りんかく撮影も「足ぶみ」で発電した分しか光が当たらなかったり...。

 あれこれデータを収集しながら、ボールのなかのポケモンを分析していきます。3種類のボールでそれぞれ観察ノートの中身も違い、ハイパーボールは、入っている可能性のあるポケモンの種類も多く、観察ノートにもそのポケモンの一部分しか記されていません。

写真

 私たちは、シルエット、りんかく撮影、拡大観察としていくうちに、モンスターボールとスーパーボールの中身はわかったのですが、ハイパーボールだけは、あれかな?と思いつつも自信なしという状態で、ふと振り返ると...。

 研究室にはギラティナの姿が。娘とギラティナと2ショット写真を撮ろうとしたのですが、娘はまだギラティナが怖いようで、逃げられました。

写真

答え合わせ!

 わかったら最後の「答え合わせマシン」へ。モンスターボールに入っているポケモンがそこでわかります。私たちは2つは見事正解したのですが、ハイパーボールは惜しくもハズれてしまいました。

 断片的な情報から、真実を調べる。科学的なプロセスを疑似体験できる内容ではありますが、これは、情報過多の社会のなかでは科学以外の面でも役に立つアトラクションと言えます。1歳にはさすがに無理ですが、小学生あたりだと手法の習得としてこれは面白いですね。

 答えあわせを済ませたら、ポケモンプレゼントです。チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコのなかから1体、シリアルコードがもらえます。入場1人につき1体です。親名がポケモンラボになってますよ。

 東京のときはフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメでしたね。

写真

ポケモンコレクションルーム

 続いて第2研究室はポケモンコレクションルームです。ポケモンを様々な角度から分類・展示。ポケモンの多様性を学んで、分類する力を身につけるものとなっていますが...。

写真

 ポケモンのフィギュア展示がたくさん!娘もピチュー・ピカチュウ・ライチュウの進化の流れをお勉強です。

写真

 展示されているフィギュアのなかにブイゼルはいないかな...と探したのですが、残念ながら壁にあったイラストのみ。やっぱりブイゼルはかわいいです。

写真

 さらには、チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコもいますので、一緒に写真も撮れますよ。

写真

 ラストはワークショップでポケモンを自分なりに分けてみることで、「分類すること」を体感です。最初の観察、情報収集、そして分類というプロセスをポケモンを使って体感できるのも、700を超える豊富な種類がいるからこそですね。もう少し大きくなったらぜひまたやらせてみたいものです。

写真

自分にも新しい発見ができる!

 第3研究室はポケモンから少し離れて、実際にこの地球にあるもので「観察」「分類」「発見」をしてみようという気になる展示が行われています。石ひとつとっても、身近な存在にある自然のなかに、発見はあるかもしれない!という気になります。

写真

オリジナルグッズがたくさん

 おまちかねのポケモングッズ売り場です。このポケモン研究所ではオリジナルグッズがたくさんありまして、チョコクランチやドロップなど、研究員の姿をしたピカチュウがかわいらしくあしらわれています。

写真

 注目はまず「ステッカー付き石チョコ」。ピカチュウ研究員のフタがステッカーになっているもので、なかには見た目が石のチョコレートが入っています。

写真

 そして「トートバック」。Pokemon Labの文字とともにこちらもピカチュウ研究員。「You do It! You discover!」の文字がやる気にさせてくれます。科学はもちろん、それに限らず、人生も発見の連続ですものね。

写真

 さらに外せない「クリアファイル」。ピカチュウ研究員がたくさん!

写真

 他にも、iPhoneケースやキーホルダーなど、ポケモン研究所でしか手に入らないグッズがいっぱいです。シールプリントのようなイマドキのものもある一方で、レトロなメダル刻印機があったりとそれもたまりません。

そういえば、ポケモンを放送しているのは...!

 ポケモン好きの子どもたちが、遊びながら「観察」「分析」「分類」「発見」を学べる「新感覚・科学アトラクション展」。こういう経験が、人生の豊かさにつながるのかもしれませんね。

写真

 最後にふと思ったのは、アニメ「ポケットモンスター」シリーズを放送しているのはテレビ東京。今でこそテレビ東京も普通のテレビ局になっていますが、かつては「科学技術振興財団テレビ事業本部・東京12チャンネル」という正式名称で、愛称は「科学テレビ」としてスタートしているのですよね。

 科学テレビだったテレビ東京のポケモンで、科学の手法を学ぶ。つながってますね。

写真

 この「ポケモン研究所」は、名古屋市科学館では3月6日(日)までの開催。東京・名古屋に続いて、次は大阪のグランフロント大阪ナレッジキャピタルにて、7月16日(土)から開催予定となっています。

名古屋市科学館(名古屋・中区)

この感情を抱くことは二度とないのでしょうね...山本昌投手引退試合

$
0
0

★映像で振り返る山本昌投手の名場面
★一日限りの選手契約で先発マウンドへ
★32年間という時の重み

 自分がまだ小学生だった頃からずっと、中日ドラゴンズで活躍し続けた山本昌投手、昨シーズン限りで現役を引退し、既にこのストーブリーグやキャンプは解説者として取材活動や、テレビラジオへと登場していますが、5日(土)に1日限りで中日ドラゴンズと選手契約を結び、引退試合が行われました。見に行ってきました。

写真

背番号「34」は特例らしい

 オープン戦にもかかわらず、パノラマ席まで開放された山本昌投手の引退試合。試合前にウォーミングアップに山本昌投手が登場すると歓声が。パオロンも見守るなかキャッチボールです。

 この日、山本昌投手は長年一貫して付け続けた愛着のある背番号「34」のユニフォームで登場したのですが、既に今季「34」はドラフト4位の選手につけられているため、登録上は「背番号0」での登板で、特例として形だけの「34」となっていました。

写真

 入場者には、週刊ベースボール特別号「山本昌引退試合inナゴヤドーム」が配布され、「山本昌最後のマウンド」という文字。試合開始前には、ライブビジョンに若かりし頃のナゴヤ球場の映像が流され、「再び伝説の男がマウンドへ」。

写真

 さあ、試合開始です。

最後のマウンド・三球三振

 ファンの最後の声援を受けながら、山本昌投手はマウンドへ。対するはヤクルト先頭、かつてのチームメイト森岡良介内野手。3球で空振り三振を奪うと、守備についていたドラゴンズの選手たちと握手、ヤクルトベンチにも一礼をしてマウンドを降りました。

写真

 一度中日ベンチに戻ったところで、再び登場してヤクルトの真中監督から花束です。

写真

 三球三振。いいところに入ったということなのでしょうけれども、もう少しこの時間を長く、ファールで粘って欲しかったな...なんて思ったりして。

写真

試合後の引退セレモニー

 試合中、これまでの山本昌投手の名場面映像がいくつも流されました。東海テレビが制作したであろうもので、ノーヒットノーラン、前人未到の50歳での登板など、数々の思い出がこちらもよみがえりました。また、広告映像も「山本昌投手32年間夢をありがとう!アーレックス株式会社」といった具合に、この試合のためだけのものとなっていました。

写真

 アーレックスってハウスメーカーだよね。山本昌投手がCM出演していたダイワハウスとの折り合いは大丈夫なのかな...と余計な心配をしつつ。

写真

 試合が終了すると「山本昌投手引退セレモニー」です。岩瀬投手、谷繁監督、鈴木孝政OB会長、鳥取県のワールドウィングの小山代表から、それぞれ花束が贈呈されました。

写真

 そして最後に、山本昌投手からあいさつです。ドラフト5位での入団からのアメリカ留学。そこで恩師に出会い一人前のプロ野球選手に。「いつの日かまたユニホームを着て戻ってきたい」という言葉に、ドームは歓声に包まれました。

写真

 私が小学生だった頃、既に中日ドラゴンズには山本昌投手がいました。32年間ですから、生まれた時には既に山本昌投手が中日にいたという中日ファンもたくさんいるのでしょう。

写真

 山本昌投手はずっとドラゴンズにいるんじゃないかと、そんな錯覚をしていた気がします。自分が小学生の頃から見ていた選手。それがもう今では、見ている私も、多くの選手たちよりも年上になっているのですから、本当にすごいことです。

写真

 少年の頃から中年になるまでずっと見続けてきた選手の引退を目の当たりにする。ああ、この感情を抱くことは後にも先にも二度とないのだろうなと。32年という時の流れを感じるとともに、今後、32年に渡って同じ野球選手を見続けることはもう、無いかもしれない。稀に見る現場に今、自分は立ち会えたことに幸せを感じました。

写真

 場内一周、大歓声。32年間、本当にありがとうございました。

試合後の引退セレモニー

 試合の結果はご覧のとおりです。

写真

 さて、この日はなんとこの山本昌投手の引退試合の直後に、侍ジャパン強化試合として、野球日本代表が台湾と戦うということで、自由席なうえに試合前ステージイベントもあり、観戦も休む間がありません。では次の試合レポートへ。

3/5123456789
ヤクルト52200000211
中日0010000023

中日ドラゴンズあるある3

観戦ダブルヘッダー・侍ジャパン強化試合-台湾戦

$
0
0

★強靭なハート!応援侍たまベヱイベント
★ドアラとつば九郎と...おそ松さんもコラボ
★大野投手と平田選手も活躍・台湾出身のあの人の始球式

 3月5日(土)ナゴヤドーム、山本昌投手の引退試合とセレモニーで時刻は午後4時を回りました。引退セレモニーでは紙テープが投げ入れられ、その余韻をまだ感じていたいところだったのですが...。実はこの日、夜7時からは別の試合が予定されていました。

写真

 侍ジャパンVS台湾の強化試合第1戦です。試合前にはステージイベントも予定され、さらに、多くが自由席ということで入場待機列もすごいことになっており、帰る人と並ぶ人が入り乱れ、さらにはそこでステージイベントが開かれるという混乱状態のなか、予定よりもやや遅れて、午後4時35分過ぎにステージイベントが始まりました。最初に登場したのは...。

写真

へこたれない応援侍たまベヱ

 まず登場したのは「応援侍たまベヱ」とお兄さん。この日のステージイベントには、ドアラやつば九郎、さらには試合自体がコラボしている、話題のアニメ「おそ松さん」からイヤミなどがやってくるということで、明らかに、どう見てもそちら目当てと思える人垣のなかで単独登場したたまベヱ。アウェー感が漂います。

写真

 しかし、たまベヱを引き連れてきた進行のお兄さんはへこたれません。観客のほとんどが誘いに乗らなかろうとも、盛り上がらなかろうとも、元気に楽しく「みんなでだんす」と何がもらえるわけでもない「じゃんけん大会」です。

 しかも「伸ばして」という指示があったのか、お兄さんとたまベヱが「さあいっしょに」と呼びかけてダンスをしているにもかかわらず、観客はまったくノッてこないという時間は20分近くも続きました。お兄さん、すごいメンタル。

写真

いつもの調子のドアラとつば九郎

 続いて登場したのは、日本代表ユニフォームのドアラとつば九郎です。そういえば、つば九郎は山本昌投手の引退試合にはいませんでしたね。あくまでもこの侍ジャパン強化試合のためだけにやってきているのでしょう。

 一方のドアラは着替えての登場。ああ、たまベヱとお兄さんが涙ぐましく一生懸命伸ばしていたのは、ドアラの着替え待ちだったのでしょうか。

 つば九郎は1試合目に関して「くうきよまずにおーぷんせんながくしてごめんね」。このあとの2試合目に関しては監督に向けて「じたいするひとがおおいなかおつかれさまです」と、いつものつば九郎節でした。

写真

 さらにこのあとの侍ジャパンの強化試合は、大人気アニメ「おそ松さん」とのコラボとなっていて、「おそ松さんオリジナルグッズがもらえるおそ松さんシート」があったり、コラボグッズも販売されているということで、おそ松さんからイヤミが登場。

 ドアラとつば九郎が、どう絡んだらいいの...感を漂わせつつも、最後にはイヤミが困るようなはしゃぎっぷりでした。

 最後には再びたまベヱが登場。ドアラとつば九郎とたまベヱの3ショットが実現です。でも、あの強靭メンタルのお兄さんが再び登場することはありませんでした。心が折れてしまったのか、いや、いや、イヤミ...かな?

写真

始球式にはあの人が登場

 午後5時半の少し前にステージイベントが終わったところで、私たちも入場列に並びます。指定席もあるのですが、私たちは自由席ということで、早めに入場できるようにと、まだ試合開始まで1時間半でしたが...並んで正解でした。

 この自由席を巡ってナゴヤドーム内のあちこちでトラブルが。5階で見た私たちが目撃したのは、試合が始まってしばらくたつと、自由席の人があふれてしまって、通路にまで座らされている状況の横で、内野指定席はガラガラ。「通路に座らせるような状況ならそこは何とかならんのか...」と。気持ちはわかるのですが、何ともなりません。

写真

 主催はNPBということで、熊崎コミッショナーからの挨拶です。東日本大震災への台湾からの莫大な援助へのお礼と、台湾南部地震へのお見舞いが伝えられました。チーム名としては「チャイニーズタイペイ」を崩しませんでしたが、それ以外の部分は、コミッショナーの言葉もライブビジョンの文字も「台湾」となっていました。

写真

 この試合ではその挨拶を挟んで始球式が2回行われました。1回目はファーストピッチセレモニーとして若槻千夏さん、そして2回目の始球式には元中日ドラゴンズで台湾出身の投手・郭源治さんが登場。ナゴヤドームは大歓声に包まれました。

 郭源治さんは1981(S56)年に中日ドラゴンズに入団。1988(S63)年には胴上げ投手となり、その際の東海テレビ吉村アナウンサーの「郭はもう泣いています!星野監督は笑ってます!」は今もしっかりと記憶に残っています。1996(H8)年に退団。翌年ナゴヤドームのこけら落としとなるオープン戦で、ドラゴンズとしての引退試合がありましたね。

 台湾プロ野球に移籍するものの、現役を引退すると2001(H13)年に名古屋で「台南担仔麺」というレストランを開店。2013(H25)年に閉店されるまで12年間に渡って名古屋で親しまれました。お店にお伺いした際、ご本人とお話できたことには本当に感動しました。

写真

台湾からの弾丸応援ツアーも

 台湾の応援席は3塁側の内野に設けられていまして、中華航空の人が試合後は案内をしていましたので、きっと弾丸ツアーだったのでしょうね。台湾の応援団はしっかりと台湾の国旗を振って応援です。

写真

 3回に平田選手がタイムリーヒットを放ち2点を追加。

写真

 4回から登場した大野投手は2イニングを無失点と、ドラゴンズの選手も活躍。

写真

 試合は5対0と日本が台湾に快勝となりました。試合後、台湾の選手は全方向の観客に向かって一礼。暖かい拍手に包まれました。

写真

 名古屋という街は、独創的ではありますが「台湾」という名のつく料理が今ブームですし、街を歩けば台湾料理店にぶつかるという、台湾とは親和性の高い街ですから、日本と台湾の強化試合の1戦目が名古屋だったのは良かったのではないでしょうか。

写真

 これからも名古屋と台湾、繋がっていきたいですね。ところで、普段のナゴヤドームよりも盛り上がった気がするのは...気のせいじゃないですね。

写真

3/5123456789
台湾0000000000
日本02201000x5

中日ドラゴンズあるある3

岐阜出身元HTB女性記者が2年間・バングラデシュでの地域放送支援活動...帰国報告会

$
0
0

★HTBを退社してバングラデシュの放送支援活動に
★両国・両地域の橋渡しから国民的ラジオ体操制作
★これまでは意識していなかった岐阜と世界という視野で...

 当サイトでは以前、一時帰国された際にお話をお伺いしてご紹介いたしましたが、青年海外協力隊員として2年間、バングラデシュに地域放送支援のために派遣されていた、安藤恵理子さんが任期を終えて帰国され、報告会が2月15日に可児市で開催されました。

【関連記事】
・報道記者から転身・日本とバングラデシュのコミュニティFMラジオ局を結ぶ架け橋に

 安藤恵理子さんは岐阜県瑞浪市出身。北海道の大学を卒業後、テレビ朝日系列の北海道テレビ放送(HTB)で記者・ディレクターとして勤務をされたのちに退社され、その経験を生かしての活動に取り組まれました。

 バングラデシュでは当初、どう支援したらいいのかわからなかったところから、自分の役割を見つけ、最終的には国営放送を動かすプロジェクトへと発展した安藤さんの活動。途上国の地域放送メディアという目から見た現状そして人生とは。

写真

前例の無い派遣だった

 安藤さんが派遣されたのは、バングラデシュの首都ダッカから約320キロ離れた、バスで8時間かかるというチャパイナワブゴンジ県にある「ラジオモハナンダ(Radio MAHANANDA 98.8MHz)」。

 識字率が低く、テレビの放送は首都からのみ。情報が伝わらないことで不幸で理不尽を強いられている人がおり、その環境下で地域ラジオ放送の役割は大きく、情報が伝わることで人を幸せにできるという高い理想があったのですが...。

 青年海外協力隊は、日本側の無償支援協力。地域のコミュニティラジオ支援隊員としての派遣は安藤さんが「初代」。前例の無いものでした。

写真

バングラデシュの現状と衝撃的な価値観の違い

 バングラデシュはイスラム教穏健派が9割を占め、ベンガル語を公用語としています。アジア最貧国のひとつといわれ、街なかに積まれた「牛のふん」を燃料として使い、マンゴーやジャックフルーツを育て、衝撃の高級カレーは「牛の脳みそ」だったりと驚きの連続。

 なかでも印象的だったのは「犠牲祭」。その祭りに向けて、1ヶ月前からヤギがやってきて、名前をつけてかわいがっていたのですが...。犠牲祭の日、そのヤギは神に捧げられます。そして食肉となり3等分され、「家族」「親戚」「貧しい人」へと分けられたのです。

 悲しみもあり、生臭くて悲しくて、おいしさを感じることはできなかったとのこと。

 現地の人の中には「ヤギをかわいがってはいけなかった。ヤギは儀式用のマテリアル(物)だら」と言う人もあり、その犠牲祭のためにたった1日で多くの命が儀式によって消えていく大きな違和感と、それによって貧しい人に与えられる恵み。

 幸せのカタチの違いを痛感されたそうです。

写真

手探りの放送支援

 地域の放送局を作り上げる支援ということで派遣された安藤さん。しかし、いざ現地に到着してみると、既に情報を伝える放送の「カタチ」はできあがっており、日本での記者・ディレクター活動を生かした、自分のできる役割を見出すことができない日々が続いたそうです。

 そんななか、故郷である岐阜の地域ラジオ局「FMらら」と、北海道のFM局の2つにレポートを届けることが励みとなり、その一方で日本を紹介する番組を現地語で制作。それがさらに新しい発見へとつながり、日本にバングラデシュの現状を伝えることに現地の人を巻き込むことで、そして、自分のできることをとにかく書き出すことで、何をしたらいいのかが見えたとのこと。

写真

国民的体操作りへ

 安藤さんが驚いたのが、バングラデシュの人々の食生活です。信じられないほどの脂・糖分・塩分の多い料理やお菓子を好み、米の消費量も世界一。夜10時過ぎに晩ご飯を食べたり、1日3食カレーだったりと偏った食生活。

 安藤さん自身もあっという間に体重が増えてしまい、さらに、体を動かすという習慣がなく、ご近所の40代の方が心臓発作で亡くなったのを目の当たりにし、「健康」という意識も皆無であることに気づいたのです。

 ラジオと健康。安藤さんは日本のラジオ体操に着想。バングラデシュに新しい体操をと立ち上がります。

写真

 その安藤さんの申し出に「国立バングラデシュスポーツ学院」は、「日本人にはバングラデシュの体操は作れない」としながらも「一緒に作り始めよう」と、国民的ラジオ体操作りに取り掛かることを決定。

 バングラデシュは音楽も盛んで詩人も多く、豊かな表現力と体操効果の兼ね備わったバングラデシュの国民的ラジオ体操「チョルチョル体操」の完成に漕ぎ付けたのです。

写真

ご当地キャラとともに国営放送で

 

完成した「チョルチョル体操」には、ご当地キャラクター「ばんトラくん」も登場。ばんトラくんは、メルヘン画で有名なホセイン画伯の原画を元にキャラクター化。バングラデシュと日本の架け橋キャラとして誕生したもので、まさにこの体操にはぴったりですし、ばんトラくんがいることで、現地の子どもたちにも親しみやすくなっています。

 10ヶ月という月日をかけて完成した「チョルチョル体操」は、国営テレビでも放送され、まさに国民的体操としての発信に成功したわけです。

写真

地元と世界

 任期中には日本人襲撃事件もあり、自宅待機期間もあったりと制約された活動のなかで、「放送」という手がかりで国を動かすまでに至った安藤さんの活動。

 そのなかで、地元の岐阜と北海道のFM局にバングラデシュを伝え、逆に日本のことをバングラデシュのラジオで伝えた日々。

写真

 報告会の最後。学生時代とテレビ局員として勤めた間ずっと北海道にいた理由には、北海道が好きという思いがあった一方で、生まれ育った岐阜を飛び出したいという思いが強かったというのです。

 しかし、バングラデシュと岐阜を繋いだことで、自分が生まれ育った地域を何か発信できないかという思いと、まだ、足りないものがあるという思いの両方を抱きつつ、次のステップへと足を踏み出したいとのこと。

 まずは短期間で次の語学を習得し、その先で次の目標を追いかけたいという安藤さん。テレビ局での記者活動から、バングラデシュでの放送支援、地域ラジオを通した日本とバングラデシュの地域の橋渡し、そして国民的ラジオ体操の制作による健康促進。

写真

 後半の1年間は、FMららの私の担当番組「マンデーイレブン」のなかで月2回、バングラデシュからのレポートを届けてくださった安藤さん。この日は報告会に先立ち、午前11時からの番組生放送でゲストとして登場。報告会とはまた違った、現地での生活ぶりなどをリスナーに向けてお話していただきました。

写真

 帰国によってコーナーはいったん終了となりますが、きっとまたどこかで、安藤さんの名前を見かけることになるでしょう。その日を楽しみにしています。

取材協力

FMらら
・安藤恵理子さん

東山動物園に新フードコートZOOASISと新カフェZOOBO GATEがオープン&すごいねシャバーニグッズ

$
0
0

★長期計画で進化中
★シャバーニ人気すごい・お土産もシャバーニ推し
★この春フードコートとカフェが新たにオープン

 開園当初は「東洋一の動物園」といわれた名古屋市の東山動物園。一時、別の動物園の行動展示が話題になった際には入場者数について議題にあがることもありましたが、「東山動植物園再生プラン」により、2013(H25)年から始まった「東山動植物園ブランド戦略事業」や、スター動物の登場により風向きは大きく変わりました。

 この春、東山動物園に新たにフードコードとカフェが誕生したということで、久しぶりに行ってみました。1歳7ヶ月の娘にとっては初めての東山。どのように映るでしょうか。そして、あのスター動物のグッズ展開すごいですね、確かにカッコイイ。

写真

東山の妖精ズーボとシャバーニがお出迎え

 東山動物園の入口には、かつてはコアラのイラストが配されていましたが、2013(H25)年からは初の公式マスコットキャラクター「ズーボ」の姿が。デザイナーはTBSの「BooBo」や伊勢・安土桃山文化村などの「ニャンまげ」をデザインしたことでも知られる佐野研二郎さん。

 わが娘はニャンまげが好きなので、ズーボもどうかな?と思ったら、やっぱりお気に入りな様子。しかし、それよりも釘付けになっていたのは、そうシャバーニの写真パネルです。

 このときは、3月19日から5月8日まで「東山公園春まつり」が行われていまして、主催の実行委員会には「中日新聞社」「CBCテレビ」「CBCラジオ」「東海テレビ」「東海ラジオ」と地元メディアの名が連なり、社旗が翻っていました。東海は昔からラジオとテレビが別ですが、持株会社化によってCBCも同じ形になりましたね。CBCラジオの社旗には、ワイドFMの周波数が入っていたのが印象的でした。

写真

久々なので変わってるポイントいっぱい

 かつてはよく来ていたのですが、子どもが生まれる前後はちょっと足が遠のいていまして、東山動物園に来るのは数年ぶり。報道などで知ってはいましたが、随分と変わりましたね。

 自動販売機もズーボの世界観で統一されていますし、新アジアゾウ舎「ゾージアム」が完成したんですよね。これは広い!移動は本当に大変だったようですが、とても快適そうですね。

写真

 このゾージアムの前にもあるのですが、「東山動植物園ARアプリ(無料)」を使うと、その動物の前で画面上にアジアゾウが登場するんですね。どう見ても近すぎる写真が撮れちゃいます。

 また、それぞれの動物には「動物スポンサー」がいまして、その動物のエサ代などを参考に設定したスポンサー料を支払っている企業の名が掲げられています。トラをイメージキャクターに採用している「三井住友トラスト不動産」がスマトラトラのスポンサーだったり、ペンギンをイメージキャラクターに採用している「コパン」がフンボルトペンギンとイワトビペンギンのスポンサーだったりと、企業イメージと合致しているのも面白いですね。

写真

都市伝説を払拭せよ

 東山動物園のボートといえば、「一緒に乗ったカップルは別れる」という都市伝説が知られています。しかし、それで乗船を避けられてしまっては商売になりません。そこでその都市伝説を逆手にとって、2009(H21)年に導入されたのが「噂のボート?」です。

 「噂のボート?」には、「僕たちは別れません!」の文字と無数のハート。ボート自体はまっピンクと派手派手。

写真

 まあ、これに2人で乗れるような仲のカップルであれば、別れることはないでしょう。

 そういえば、東山には何度も来ているのですが、中学生の頃に友達と乗って以来ボートには乗っていなかったので、家族3人で乗ってみることにしました。カップルじゃないので大丈夫でしょう。

 てんとう虫タイプの足こぎボートを選んだのですが、これが快適快適。東山のボート、いいじゃないですか。娘も「バシャバシャー」と大喜び。

写真

 ところが...。ふと見るとカップルらしき2人。漕いでいるのは女の人、一緒にいる男の人はずっとスマホを見てるだけ...。ああこれは...。

 つまりあれですね。東山にデートにやってきた、間の持たない関係のカップルが、それを埋めるためにとボートに乗ったりして別れちゃうから、そういう都市伝説が生まれてしまったと。

 東山スカイタワーと新緑とモノレール、そして池。開放感抜群です。

写真

やっぱりシャバーニ

 この日は平日だったのですが、人だかりができているところがありました。そう、ニシローランドゴリラのシャバーニです。

写真

 ちょうど1年前頃でしたか、ネット上で「くっそイケメンのゴリラがいる」と話題になり、たちまち人気者となったシャバーニ。

 これまで、ニシローランドゴリラといえば、モンキセンターのタロウだろう...と思っていたので、そんなイケメンって言ったって、写真映りがイケメン程度なんじゃないの?と思っていったら...。

写真

 これはイケメンだわ。何をしていてもイケメン。やばい、マジカッコイイ。あまりのカッコよさに、娘は「シャバーニ!」という言葉を習得。しかも、ゴリラ全てを「シャバーニ!」と呼んでしまうほどで、衝撃のカッコよさだったようです。

 でもシャバーニって、お父さんになるまではそんなにイケメンじゃなかった...って、過去の写真をテレビで紹介されていましたけど、本当にそうなんですよね。

 環境は人を変えるように、環境はゴリラも変えるのでしょうね。

 当然、おみやげ売場はシャバーニグッズだらけ!飲めもしないのに、娘は「シャバーニコーヒー」のパッケージにメロメロ。おかげでコーヒーが飲めません。

 さらに、シャバーニだけじゃない!東山動物園のイケメン動物たちのカードが封入された、「アニマル!イケメンチップス!」。「動物なのにイケメン!?」って。全20種のカードは何が出るかお楽しみ。

写真

さらなる娘のお楽しみはコアラ

 娘は、とにかくコアラも大好きでして、写真でも映像でもキャラクターでも、テレビにコアラが出てくると大騒ぎです。

 このとき開催されていた「春まつり」のパンフレットは、表示にかわいらしいコアラの姿が印刷されており、娘はベビーカーでずっと釘付けでした。

 もちろん、コアラ舎ではガン見。ただこのときは、歓声はあげることなく「実在するんだ~」と言わんばかりに真剣に見入っていて、コアラ舎を出ると「コアラいたねー」「コアラいたねー」と改めて興奮していました。

写真

3月5日オープンのフードコートZOOASIS East

 「東山動植物園再生プラン」では、飲食店の形態も随分と改革が行われていまして、3月5日に「ZOOBO GATE(ズーボゲート)」と「ZOOASIS East(ゾアシスイースト)」がオープン。昨年9月に先行オープンしていた「ZOOASIS West(ゾアシスウェスト)」と合わせて、民設民営の飲食施設が市営の動物園のなかにある格好になりました。

 日本でここだけのラーテルがいる食肉小獣舎とクマ舎の間にオープンしたのが、フードコート「ZOASIS East」です。

写真

 まさにショッピングセンターにあるようなフードコートのイメージで、「フレッシュネスバーガー」にトルコ料理の「TAXiM(タクシム)」、ラーメン「梦麺88(ムーメンパパ)」にいわゆる名古屋めしの「かま濃」、そして沖縄ドーナツの「BALL DONUT PARK(ボールドーナツパーク)です。

  まずは「かま濃」の「元祖・牛すじ味噌焼きそば」をいただきます。確かに、元祖でしょうね。他で聞いたことはありません。さすが、ガッツリ味噌な焼きそばですね。いかにも名古屋テイストでこれはビールなんか進んじゃいそうですね。下戸な私たちはコーラが進みました。すっかり名古屋舌の娘もお気に入り。

写真

 もう一品、「TAXiM」で「ケバブ」いただいてみました。こちらのお店、スタッフもトルコの方で本格派。実は名古屋ってトルコの方が多い街でもあるんですよね。

 スパイシーでドレッシングの味といい、これは日本で食べられるケバブよりも、トルコでケバブを食べたときの味に近いといいますか、本場物ですね。

 ベビーカーの子連れとしては、ショッピングセンターのフードコートほどの快適性は正直、感じられない部分もありましたけれども、動物園の飲食施設と考えれば随分と進化したものだと思います。

写真

同じく3月5日オープンのZOOBO GATE

 食後、再び動物を見た後は、正門近くにある「ZOOBO GATE」のカフェへ。席数はそれほど多くありませんが、ちょっと小腹が空いたときにいい感じです。

写真

 「絶品名古屋コーチン殿様コロッケ」と「どうぶつパン」を購入。このどうぶつパンは店内で焼き上げているんですって。カフェコーナーの席は少なめですけど、お天気のいい日には外で食べるってのもありですね。

 そしてコーヒーとアイスティーも、それぞれ独特なデザインのカップに入っています。「HIGASHIYAMA」だったり「HZB」だったりという文字が入っていますので、これもオリジナルですね。面白い。

写真

おみやげもユーモア満載

 ZOOBO GATEにはカフェに併設されたお土産売場がありまして、先述の「イケメンチップス」のほかにも気になるオリジナル商品がいっぱい。

写真

 こちらも、企業とライセンス契約を交わすことで東山の収益にもなるコラボ商品となっている「ズーボ・親子用ラーメン」。華麗な復活を遂げたキリンラーメンの東山版ですね。「化学調味料・着色料・保存料不使用」の「やさいカレー味」となっています。

 もうひとつ気になったのが「ズーボのおやつきしめん」。おやつ?きしめん?パッケージには調理例が印刷してあるものの、「きなこ・黒みつ付き」の文字がさらにナゾを深めます。

写真

 さらに現在、「アフリカの森・新ゴリラ・チンパンジー舎整備中」とのことで、長いスパンで進化し続けている東山動植物園。遊園地では残念な事故がありましたが、むしろ、それをキッカケに遊園地もレベルアップするのではないかと思います。

 最近行ってないな...という方、フードコートにカフェと過ごしやすくなった東山動植物園、癒しとのんびりふらっとのおでかけにオススメです。自信のあるカップルのみにはボートもオススメします。

東山動植物園(名古屋・千種区)

Viewing all 44 articles
Browse latest View live